「見えない 短編」を含む小説

雨が降る、赤子が泣く、自転車が走る―― 一見なんの関連性もない行動のあいだに見える、運命というほどでもない無数の鎖。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載し…

自分の考えを持ちたい。メディアに流されず、達観していたい。そんな気持ちを文章化してみました。

八幡（やはた）ミキの実家は神社である。だが、神社育ちであろうとも、ミキにとって未だかつて見たことのない神様の存在は、およそ信じるに値しない。それは古い道具に宿るとされる付喪神（つ…

全5話。フリースタイル&アンカーショット。 その日。小さな国の王が暗殺された。血筋という見えない鎖が繋がって、十数年前に終わった恋を取り戻す物語。

　学校帰りの駅のホーム。 私が帰る方向からやって来た対面のホームの電車。 その開かない扉にもたれかかるブレザーの背中。 男子生徒たちと笑い合う声は聞こえない。 それは今まで何度も…

サンクチュアリ………………聖域。日本ではその意味から転じて、忘れ去られた場所や荒んでしまった鳥獣達の住処を保全する目的で設営された「保護区」という言葉で使われている。

テーマ準拠出来てるのか不安ですが、ママみの強い年上彼女の幻覚が見えたので書きました。

酒に溺れた磐田は、いつからか枕元の壁に生えている手が見えるようになった。 最初はぼんやりと見つめるだけだったが、次第に距離が縮まっていく...... 彼はただ、救われたかった。 …

文芸イベント『Text-Revolutions』参加時に作成するテーマアンソロ作品。 Extra2は『手紙』。 本家サイトhttps://text-revolutions.com…

めらめらと、誰にも見えない炎が私の左腕を焦がしている。 左腕の異変と同じ頃、遠くに女の子が見えるようになった。 通学路で、必ずこちらを見ているのだ。 自分の中の恐怖に、一人の女…

いつもより少し霧が深いかな？と思いながら、僕と達くんはいつも通りの通学路を歩いて学校へ向かう。 でも、今日はなんだかおかしい。もう学校についてもいいはずなのに、学校の影も見えない…

「……やばい、俺とうとう見えるようになっちゃったのか？」 ある夜、自分の部屋で幽霊を見てしまった主人公。しかし、その幽霊は「あなたと話がしたい。」そう言って彼を引き止める。 …

通学路で友人が不気味な女を見た。

5分で読書短編小説コンテスト「通学路、振り返るとそこにいる（ホラー）」に参加中。 望月すみれは美術部に所属する高校一年生。 彼女にはあこがれの先輩と、それから彼女にしか見えない亡…

当たり前のように訪れる朝。それは現世と異界の逆転の知らせ、なのかもしれない。 兄妹愛。それは愛憎の図式。 通学を共にする、兄妹。その心には願望と欲望が渦巻いていた。 幼い頃から…

人生に苦しむ人を応援したい。そんな思いから誕生したエッセイ。 一話完結の詩を計五つ掲載。 週１程度で更新します。どうぞよろしく。

狭い喫茶店だった。 珈琲を飲んでいると窓の外に喧嘩が見えた。 マスターは窓枠に空の一輪挿しを据えた…。

僕はいつも通り学校での授業を終え、家路についた。 夕方の独特な雰囲気と緩い上り坂のせいもあって僕の歩みはだんだんと鈍くなってゆく。 僕の背中に張り付く影は、傾いた太陽に照らされ…

通学路でもある地下道で見かけ始めた女の子、小学生らしいがいつも同じ時間帯に同じ場所で同じ姿で壁に向かって立っている。動きもしないし、顔も見せない。一体何をしているのか、誰かを待っ…

「夏と言えば、何？」 「私はスイカ。そっちは？」 「俺は、星、かな」 「女子よりロマンチックなやつ言わないでよ」 授業間の10分休憩の会話を積み重ねた、おしゃべり女子と気だるげ…