「眺めた」を含む小説

【殺伐感情戦線：第24回】お題「窓」（※超遅刻） 　かつて、世界があらゆる病の巣窟になってからというもの、人々は安住の地を求めて彷徨い続けている。内と外とで隔絶された”防護隔離列…

大きなペンギンが、小さなペンギンを誘って「空中に浮いているバナナ」を眺めにいく。飼い主は眠っている。夜明けは近い。

とんでもない田舎に住んでいる優莉と東京在住の正樹は夢のなかでめぐり逢いテレパシーでつきあうことになった恋人同士。ある日優莉がベランダで夕陽を眺め正樹と語らっていると。……

非常階段の一段目に腰掛けているクラスメイトの彼女は、いつも昼休みにスマホで小説を書いている。 その後ろ姿を、非常階段の二階から手すり越しに眺めていた。 ある日、彼女がそんな自…

　社会人二年目の川中和也（カワナカカズヤ）と、その彼女邑崎雅（ムラサキミヤビ）の二人が、基本的に週末の自宅アパートで、気になる世の中のことを、食事やお酒を楽しみながら、物事を正面…

終末世界で人形を眺めていた青年が異世界を訪れたお話。 だがそこは、言葉と行動でしか友情を確かめられない世界でした。

第一回　描写短編小説杯　応募作品。 ～～ 　とある海辺の町。コンクリートに座り、海を眺める一人の青年。 　そんな彼に、一匹の猫が近づき……？

いろいろあって有村と出会い、桜並木を共に眺めつつ歩くことになった春日。会話を交わしていくうちに、二人の仲が深まっていく。 穏やかな春の一日を切り取った、暖かな物語。

女は時を止める力を持っていた。女が時を止めると、世界のすべての動きが止まり、女だけがその瞬間を眺められた。 その女は５０年もの長い間、時を止めた。 時は流れ、一人の男によって女の…

普通に暮らすどこにでもいるような薔薇の花が大好きな女子大学生の結月小春は、大学内の花壇をずっと眺めていると自分と同じく毎日花壇の花を眺め続ける男子大学生の水山朝陽と知り合う。 お…

腐敗した体制下で過ごす娘が、 鉄のケージに入った美しい鳥のさえずりを眺めて微笑んだ。 自主企画混線作。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177…

今を生きる高校一年生の私、鏡見咲（かがみさき）はあこがれの先輩の水瀬華蓮（みなせかれん）に惚れていた。 いつもは遠くから眺めたり、写真を見て楽しむだけ。 だけど、そんな先…

武蔵野の地を散歩していると、ふと、海に出会うことがある。 そんな海を眺めながら、改めてこの武蔵野の地のことを考えてみたい。

広大な宇宙空間をたった一隻で疾駆する恒星間宇宙船『ちきゅう』の船長は、ひとり船窓から前方の進路を眺めている。航海は順調だ。しかし、彼の心にはわだかまりがある。だれにも知られない孤…

その猫娘はいつの間にか「出る」ようになった。 古びた着物をまとった少女の姿をしているが黒髪から見える耳は明らかに猫の耳だった。 俺が自転車で調布飛行場に飛行機を眺めにゆくといつ…

カズヤはロボットだ。 感情の込もっていない彼は現実世界にて二人の親友と日常生活を送り続ける。そんな中、真夜中の学校の屋上で星を眺めていた彼は魔女と名乗る女性に異世界へ転移させられ…

夏らしく「花火」をテーマに書いてみました。

見知らぬ者から遺書が届く話。掌編。 心無い渇いた境へ入り美しいものを眺めていたい一心で、散文を書いています。

二十三歳。会社員の秋崎伴也は、長身・釣り目、趣味は人間観察と読書という何処にでもいる普通の男。 ある日彼は、中途採用された事務係の宇佐見菜穂と出会い、仕事に慣れるまでの間、教育…

高校生の佑輔は、海を眺めながら物思いに耽る女の横顔を見つめていた。