人間観察が趣味の俺が、中途採用された女性社員を観察してみたら。

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★★★ Excellent!!!


おろおろとしていて、自分の自信が持てない宇佐見さんを、陰ながら詳細に観察しまくる先輩の秋崎。
どこか遠慮しながらも、対話を重ねていく二人の間に、少しずつ芽生える恋心が丁寧に綴られているお話です。

二人を取り巻く同僚たちも、一癖も二癖もあって、それぞれに物語が存在しそうなほど魅力的。

読み切った後には「ああ、恋っていいな」という思いに満たされて、気持ちがほっこりします!
是非、みなさんもほっこり体験してください。

Good!

目つきが悪くて、人間関係がちょっと控えめな感じのする先輩社員の秋崎

小柄で控えめさがオーラとなって見えないような、何かに恐縮しているようにも見える新入社員の宇佐美

2人の恋は観察という行為でほんのわずかに湧いてくる。

控えな様子のその裏に、彼女の人生を想像するだけの細やかさ、落ち込んでいる彼女になんて声をかけていいのかわからない、控えめな不器用さが見えます。

女王様的な姉の下で、前に出ずに一歩引いたパーソナリティが形成されていったのだろうというキャラクターの説得力が光る。

控えめな秋崎

控えめな宇佐美

どこにでもあるようなささやかな日常の中に、ほんのちょっぴり進んでいく恋の行方。

スロースタートで、スローモーションでいい。

それでも、たしかに。