ささやかでこまやかな 一歩前進

目つきが悪くて、人間関係がちょっと控えめな感じのする先輩社員の秋崎

小柄で控えめさがオーラとなって見えないような、何かに恐縮しているようにも見える新入社員の宇佐美

2人の恋は観察という行為でほんのわずかに湧いてくる。

控えな様子のその裏に、彼女の人生を想像するだけの細やかさ、落ち込んでいる彼女になんて声をかけていいのかわからない、控えめな不器用さが見えます。

女王様的な姉の下で、前に出ずに一歩引いたパーソナリティが形成されていったのだろうというキャラクターの説得力が光る。

控えめな秋崎

控えめな宇佐美

どこにでもあるようなささやかな日常の中に、ほんのちょっぴり進んでいく恋の行方。

スロースタートで、スローモーションでいい。

それでも、たしかに。

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