ささやかでこまやかな 一歩前進
- ★ Good!
目つきが悪くて、人間関係がちょっと控えめな感じのする先輩社員の秋崎
小柄で控えめさがオーラとなって見えないような、何かに恐縮しているようにも見える新入社員の宇佐美
2人の恋は観察という行為でほんのわずかに湧いてくる。
控えな様子のその裏に、彼女の人生を想像するだけの細やかさ、落ち込んでいる彼女になんて声をかけていいのかわからない、控えめな不器用さが見えます。
女王様的な姉の下で、前に出ずに一歩引いたパーソナリティが形成されていったのだろうというキャラクターの説得力が光る。
控えめな秋崎
控えめな宇佐美
どこにでもあるようなささやかな日常の中に、ほんのちょっぴり進んでいく恋の行方。
スロースタートで、スローモーションでいい。
それでも、たしかに。