概要
ミステリ寄りのサバイバルホラー
これは私の懺悔である。これは私の戒めでもある。
ことが起きたのは今からおおよそ15年前。私の生まれ故郷である赤沢村で惨劇は起きた。後に赤沢村大量虐殺事件として報じられることになる事件である。
世間一般的には、気を狂わせた若者が村人を殺して回ったことになっているが、実はその事件の裏では、世には語られていない恐ろしい出来事が起きていた。
これはかつての事件を振り返るべく、私が筆をとった備忘録のようなものだ。あの事件を決して忘れぬよう、そして生き残った人間に何ができるかを考えた結果、私は今回のような行動に出たのである。
どうか世の中の多くの方々に、この事実を知っていただきたい。あの事件の裏側には、多くの人達の苦悩とジレンマ、そして恐怖と悲しみがあったことを。
2015年4月某日 芒尾
ことが起きたのは今からおおよそ15年前。私の生まれ故郷である赤沢村で惨劇は起きた。後に赤沢村大量虐殺事件として報じられることになる事件である。
世間一般的には、気を狂わせた若者が村人を殺して回ったことになっているが、実はその事件の裏では、世には語られていない恐ろしい出来事が起きていた。
これはかつての事件を振り返るべく、私が筆をとった備忘録のようなものだ。あの事件を決して忘れぬよう、そして生き残った人間に何ができるかを考えた結果、私は今回のような行動に出たのである。
どうか世の中の多くの方々に、この事実を知っていただきたい。あの事件の裏側には、多くの人達の苦悩とジレンマ、そして恐怖と悲しみがあったことを。
2015年4月某日 芒尾
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- ★★★ Excellent!!!ある村で起こった大量殺人
とある田舎の村で起こった「八つ墓村」を思わせる大量殺人。その真相が書かれた小説を著者の「私」が編集部に持ち込みそれを編集者と共に読んでいくという構成になっていますが、本作に登場する寝訃成と呼ばれるゾンビ的な存在の設定が面白いですね。いびきをかき歯ぎしりをしながら襲ってくる姿が不気味です。しかもゾンビと違って武器を使い連携を取りながら組織的に襲ってくるので非常に厄介ですね。何処にでもいる田舎の村の住人といった格好の姿で襲ってくる様はゲーム「サイレン」を彷彿させます。そのなかで複数の登場人物の視点でサバイバルが語られますが、どのキャラも非常に人間的で感情移入できますね。結末は最初に提示されていま…続きを読む