「曖昧」を含む小説

SNSのクラスタのように心地の良い物語を生きるようになった人の話をSFで。 # 舞台設定 共通の虚構としての社会は失われて島宇宙(クラスタ)が互いにリンクするソーシャル空間で…

雨の日、大学生の涼暮早苗がひとり暮らししているアパートに帰る際に目を引く美少年に出会う。 彼は早苗の元カレの松風葵を名乗り、自分はもう死んでしまったから、自分の元の体を探して欲し…

記憶が曖昧になる程に衰弱した“わたし”の目の前に突然現れたのは“自称・神様”というとにかく米を愛する男だった。 思い起こせない記憶に沈んだわたしとは誰なのか。そしてその記憶の中で…

今まで色々なことがあったな、と過去の思い出と結びつくものを見た時ふと思うのです。 悲しいものも幸せだったものも忘れたいものも時が経てば思い出として愛おしく思う。 そんなどうしよう…

「中野さんと僕」「さよなら木霊」の二編からなる、紀行連作集。 「中野さんと僕」 2009年秋、中野さんという少女と「僕」は、とあるバンドの北海道ツアーを追って五泊六日の旅に出た…

タイトルだけなので本文はありません

思うところを徒然なるままに書いたエッセイもどきです。

「キミは、命に対する責任を取らなくてはいけないよ」 　友人が厳しい表情で言った。ボクは曖昧に頷くけれども、どうしたら良いのか決めかねていた。 　成仏させるには最後まで書き切るし…

ある夏の日の夜。いつもと変わらぬ塾の帰るさ、私は通行を禁止されている近道を行くことに決めた。近道は暗然とした森の木々に覆われており、人の気配がなかった。私は引き返すべきだった。後…

｢ねぇ、やよいさん｣ ―そう名前を呼ぶ彼の声は甘い。 ※ちゅー止まりですがそれ以上を仄めかす描写あり。 第一回カクヨム甲子園ロングストーリー部門奨励賞受賞。 ありがとうござい…

　平凡な日常が続くこの世の中。黒木一馬は親友やクラスメイトと共に、渋谷に赴いていた。 　何て事のないありきたりな平和。それが絶える事がないと思われた時、世の中の均衡が崩れようとし…

発達した電子機器技術とバイオ技術の融合、利便性を追求したユーザーインターフェイスは人間の身体にその変化・適合を求め、技術がその要求に応じうるだけの水準にまで到達。徐々に機械と人間…

それなりに賢い男子高校生、飯室たつ(いむろたつ)は、三学期のもうすぐ進学だというある日、学年主任に突然の「留年」を宣告された。 理由を問うも曖昧にはぐらかされ腹立ちを覚える中、大…

ロリっ子でドジっ子な魔法使い、マリーは何がなにやらさっぱりわからぬまま突如巨乳の魔法使い、アリアになっていたのだ！しかも周りを見渡すとどうやら自分の住んでた時代よりずっと昔の時代…

二人は、出会う前から同じ空間を共にしていた。 高校入学という機会に恵まれ、同級生の誰もが期待と不安に胸を躍らせていた、春。 相手の中身を知ることに少しずつ喜びを覚えると同時に、同…

夢と現実。その境目は酷く曖昧だ。 企画 ＃嘘つきは物語の始まり 第五夜 に参加させていただきました。

怪談（ホラー）ショートショート。 【あらすじ】そこには、お化けのお話をしようということで、色んな人間が集まっていた。老人は、下卑た笑いを浮かべながら、その会へと参加し、そして語り…

彼女と出会ったのは高校の入学式の日だった。 教室に舞い込んできた桜の花びらを拾う俺にその人は箒を渡してくれた。 ありがとうと感謝をした俺を彼女は嘲笑った。 ――キミ、身長低いな…

　十兵衛死す！ 　剣豪柳生十兵衛三厳が死んだ―――― 　異界の地で目覚めた十兵衛はしかし死の記憶などない。 　そんな曖昧な十兵衛に異界の民は救いを求める。 　魔王を倒してくれ、…

幼い頃に両親を亡くし、昔の記憶が曖昧な16歳の少女のマリアンヌ。 引き取られた親戚のサルタンサ家では酷い虐待にあっていた。 その頃から見始める男の子が元気づけてくれる夢。 虐…