食事の神様のいうことは絶対。

記憶が曖昧になる程に衰弱した“わたし”の目の前に突然現れたのは“自称・神様”というとにかく米を愛する男だった。
思い起こせない記憶に沈んだわたしとは誰なのか。そしてその記憶の中で繰り返される「食べるってことは生きることだ」という痛いほどの言葉。神様は何故わたしの前に現れたのか。

生きることを手放していたわたしと自称・神様との食事のお話。
食べることの大切さ。あなたは知っていますか？

【わたし】
とある理由から基本的に眠りについている、神様に助けられた存在。
レシピを見れば大抵の料理は作れる。得意料理は家庭料理と和食。
【自称・神様】
衰弱していく“わたし”を見殺しにできず、“わたし”を助けた男性。
本当は何でもない普通の男性だが自分のことを神様という。
米が大好きで食べることに強いこだわ…続きを読む