「流離譚」を含む小説

妖怪の世界と人間の世界は全く違うように「理」というもので、断言される世界 そこへ、来たのは二組の男女ーーここから始まる流離譚そしてーーーアロー 戦いの世界へようこそ日常という神…

傭兵団に属する一人の青年がいた。彼は執行人。傭兵団を危険に晒す者を裏で狩る処刑人である。無能を装い、危険分子を始末する。どれほど他人に馬鹿にされても気にもしなかった。そして、そん…

遠い遠い昔、東方には七つの王国が割拠していた。 七国の一つ、成夏国の王女・夏凛は、優しい父王や家来たちに囲まれて健やかに育っていた。 イタズラに習い事にと大忙しの日々のなかで、夏…

峻険な山々を望む森の奥で、隠されるように育った少年スペイギール。幼い頃から年上のエオルゼに憧れ、将来をともにしたいと願っていた。 だが、ある日突然スペイギールは一族の長に据えられ…

精霊の声を聞く、異端の少年少女の物語。 ＊風の謡＊ ──失うことがどれ程容易いか、教えてくれたのは彼だった。 第三王子アルトに与えられたものは少ない。 位と宮殿、そして平穏。し…

世を滅亡へと導く、異世界からの侵略者『魔物』。 打倒不能と怖れられ、滅亡の淵に追い遣られた世界〈アンテ＝クトゥン〉を救う為、三種の神器を得た少年ユディトは立ち上がった。 既に趨勢…

ヴィルブレフ騎士帝国の皇女エスレイは弱冠十四歳にして『盾の姫騎士』の称号を得る名将でもあった。 守るべき民がいて、愛する父がいて、尊敬する師がいて、助けたい兄がいる……。 何一つ…

『小僧！　お主は《竜の糞（Dragon Dung）》に押しつぶされて死んだんじゃ！』 　冒険者学園を卒業したアデルは、あこがれの『金色犬鷲（こんじきいぬわし）の団』の入団クエ…

彼はもう一度立ち上がれるか、元大貴族の貴種流離譚。愛と忠節を尽くそうとした騎士が居た。愛した人の為に生きようとした少年だった。だが、少年は知らなかったのだ。権謀術数渦巻く腐敗した…

　まだ人が地を這い、ドラゴンが空を支配した太古の昔。一人の少年がドラゴンを生涯の友として世界を駆け巡った。詩人は彼らを白銀の竜騎士と讃え、人々は彼らの奇想天外かつ勇気に富んだ冒険…