概要
これは、私達が巡り会うための物語
精霊の声を聞く、異端の少年少女の物語。
*風の謡*
──失うことがどれ程容易いか、教えてくれたのは彼だった。
第三王子アルトに与えられたものは少ない。
位と宮殿、そして平穏。しかし彼の穏やかな日常は、ある日を境に一変する。
王都への急な呼び出しの先に、待ち構える人々の思惑とは。
都から、家族から、遠く隔離され生きてきた彼に、選択の時が近づいていた。
*太陽の謡*
──望んだものは、ただ、ただ、ありふれた日常のはずだった。
「なぜ、みんな僕を恐れるの?」
人にはあり得ない三つの目を持つラトは、いつでも自分にそう問いかけていた。
町での暮らしに憧れながら、丘で暮らすラトのもとに、ある日『禍人』と呼ばれる存在が現れる。
*海の謡*
──それなら千年探し続ける。あなたを、私自身を。
魔女の国と
*風の謡*
──失うことがどれ程容易いか、教えてくれたのは彼だった。
第三王子アルトに与えられたものは少ない。
位と宮殿、そして平穏。しかし彼の穏やかな日常は、ある日を境に一変する。
王都への急な呼び出しの先に、待ち構える人々の思惑とは。
都から、家族から、遠く隔離され生きてきた彼に、選択の時が近づいていた。
*太陽の謡*
──望んだものは、ただ、ただ、ありふれた日常のはずだった。
「なぜ、みんな僕を恐れるの?」
人にはあり得ない三つの目を持つラトは、いつでも自分にそう問いかけていた。
町での暮らしに憧れながら、丘で暮らすラトのもとに、ある日『禍人』と呼ばれる存在が現れる。
*海の謡*
──それなら千年探し続ける。あなたを、私自身を。
魔女の国と
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心の琴線に触れるハイファンタジー小説
私は吟詠旅譚を読んでいると、いつの間にかその小説の世界へと旅立っているような感覚に陥ります。
リズムの良い美しい地の文からは緻密に作られた国の文化や人々の暮らしの匂いを感じられ、会話からは人物の感情の揺らぎや意志の強さなどが、すっと自然に読み手の心に落ちてくるのです。
現在公開中の風の謡の主人公アルトは、クラヴィーア王国の第三王子。自分の宮殿から出ることすら許されない不遇な境遇の彼が、三年ぶりに父王と再会する場面から始まります。
彼を育んだ優しいマラキア宮の人々や、貴族たちとの確執、父王との距離感など、人間関係の描写力はまさに秀逸の一言です。
アルトと共に悩み、迷い、決断し、仲間の想いに触…続きを読む