「殺人 絶望」を含む小説

　『僕』は昔から最底辺を歩いていた。政府の高官だった父親が妹に暴行しようとし、見かねた母が父を包丁で刺して、家に火を放った。『僕』は妹を連れて逃げ、身分を隠して二人だけで暮らし始…

プロレスラーとゴスロリ少女と殺人鬼殺し(と情報屋兼ドライバー)で結成した共同体「B.G.M」は、増殖する殺意によって変異した人間を狩りトる駆除集団だ。グレネードランチャーで爆殺し…

　元・王立魔導兵スノー・ドロッティアードは、ある日を境に国際指名手配犯となる。 　魔術師撲滅デモが群発し、人工魔道具――「魔動力」の進歩によって淘汰されていく魔術師たち。 　スノ…

とある街に、はぐれ者となってしまった子どもたちを引き取り共に暮らす、奇妙な仮面の男が居た。明るい陽だまりの中で鬱々とした心の闇を抱える子どもたち。そして、彼らを光の方へと導く仮面…

　完命薬、治験のバイトで飲まされた怪しげ無い薬は少年の身体を不老不死の肉体へと変貌させた。人類の夢、究極の生命体、そうなれるのかもしれないという期待もあったとは思う。 しかし宿…

この国の中枢は、八つの機関から成り立っている。 法務を司る第一機関、外交を司る第二機関、財務を司る第三機関、そして、公安を司る第四機関というように。 そして近年、秘密裏に発足した…

　ときは一九九〇年代。まだ携帯電話の類はほとんど普及していなかった頃のこと。 　中学生のアキは誕生日を迎えて、十三歳になった。アキの父親は再婚で、だからアキと母との間に血のつなが…

19世紀初頭の西諸国　技術革命の時代 国家の技術力の発展と共に軍事力増強を続けていた帝国は大陸全土を掌中に収めようとし 次々と隣接国を傘下に加えていた。そんな破竹の勢いで領土を拡…

　下校中、不良によって階段から突き落とされてしまった結果、女子高生は殺人鬼やらモンスターやらが蔓延るカオスな世界にトリップしてしまう。絶望して海に飛び降りるが、偶然近くを泳いでい…

殺人鬼の独白の話となっております。彼の悲しき恋を背負った末の結末です。 朗読用に書いたシナリオだったのですが、ボツ作にしようと思っていましたが、投稿する事にしました。

誰かの絶望が引き起こした別の世界での連続殺人。事件に挑むのは、二つの世界の、二人の主人公であった。 Kopegi様作品『ヴィジターキラー』と拙作『異世界転移者を許すな』のキャラに…

ただの高校生である泉　伝持はある日、最近巷で起きている、一般人には認知されていないインフェクターと呼ばれる特殊な能力を持つ人間によって起きた無差別殺人事件に巻き込まれてしまう。 …

扉の向こう側で、椿の母親、楓が目覚めた。 彼女の前に現れたのは、椿の友人を名乗る《フジワラ》という少年だった。 彼は緑都館高校で起きた大量殺人事件の犯人――古銅イオリを捜している…

今から約200年前。 ある一人の男が、この世界に存在する数多の人間を片っ端から大虐殺するという大事件が起こった。 犠牲となった人数は千にも万にも及び、その規模たるや史上最大・…

親しい誰かと笑いあって、時にはケンカをして。 次の日には仲直りをして、そうしてまた笑い合う。 ──そんな当たり前が、いつまでも続くと思っていた。 あらゆる【超常】を護り、逆…

外国で少年兵として生きていた少年、明王寺太。地雷により左足を失い、日本人と養子縁組する。小学6年生、日本の一般学級に通うことになった元少年兵は、未だ児童による殺人事件の余波の中に…

綿アメみたいな雲。 トクトク注がれる牛乳。 まるまる太った白の毛糸玉。 ビー玉から溢れる光。 それと、立花くん。 私は真っ白で汚したくなる貴方に合わなかったらどんな人生を送っ…

　永森拓也(ながもりたくや)。若くして日本全土に凶悪な殺人鬼としてその名が広がった。 　もちろん、その凶悪さゆえに、彼は死刑判決を下される。 　自分の「死」を体験することで、自分…

　織部加奈。　中学校二年生。 　その二年生の初夏の六月の事、遠足の帰り道だった。 　彼女と、２７人の同級生が乗ったバスは、山の中腹からガードレールを突っ切り、緑の大地へと落ちて行…

　三神（みかみ）篤（あつ）。高校三年生。同級生の細井（ほそい）藍（あい）が好きだが、なかなか気持ちを伝えられずにいた。 　そんな折、細井藍の兄である蒼（あお）が心臓病で倒れる。心…