デモンと魔女の呪い
金剛司
プロローグ
人口およそ数百人の小さな街。ここはかつて、戦争の最前線だった。この街がある王国と、お隣の帝国には、過去に何度も小競り合いを繰り返してきた歴史がある。特に十年前の戦争は、過去最悪の被害を出した「悪魔の大戦」として、人々の記憶に深く刻み込まれている。終戦後、この街も例にもれず、戦争による大きな被害を受けていた。大地は荒れ果て、失業者は多発、あらゆる犯罪が横行していたのだ。しかし、そんな街が今、少しづつ活気を取り戻している。人々は言った。「ある日突然この街に訪れた仮面の男が、この街に幸福をもたらしたのだ」、と。
ところで、この街には、ある奇妙な言い伝えがあるのをご存知だろうか。
―魔女の恨みを買ってはいけないよ。
―なぜかって?
―そりゃあ決まっているさ。魔女に恨まれたら、顔が無くなってしまうからだよ。
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