「文芸百合 ガールズラブ」を含む小説

藤原五輪にとって神崎景咲は唯一の理解者だった。 神崎景咲にとって藤原五輪は唯一の理解者だった。 二人は愛しあっていた。 それでも背を向けた。 同一の理想を叶えるために。

世界に馴染めない真琴。彼女が興味を持ったのはオカルトだった。とある最恐の心霊スポットで、真琴は「過去」に出会う。過去、それは土地にも存在する。そして、心の優しい「二人」が、遺書を…

二十一歳のアパレル販売員ミツキは、同じショッピングモールで働く二つ年上の雑貨屋店員チカに、恋をしていた。女性同士の叶わない恋、不毛な片思いを捨てきれずにいた。 十一月のある日、合…

大事な幼馴染のこと、九年前のあたしは「守る」と豪語してた。でも、今思うとなんか違う。大好きなのは変わってないのに、どうして？

天使の仕事は、死者の記憶を編集して『走馬灯』を作ることだ。 天使アザミはある日、後輩天使のユイに出会う。 ユイは、自分の走馬灯を編集した天使を探しに来た、と言うけれど──。

女学校の教室で。 学び舎を去る彼女と、残される“わたし”の話。 ※※※百合(GL、ガールズラブ)です※※※ 　　　　　 【「シチュエーション物語」企画】に寄せて書きました。 ht…

愛されたことのない人間が好きの感情を受け止めるまでのお話。

煤の雪が降る静かな街、灰平とそこに住む婦妻。学者気質の謎華と元医師の理赦の肺にまつわるエピソードの欠片。あるいは、愛造りの幻想的な小話。

午前1時。学校に行けなくなった女子高生、千代がそっと部屋の扉を開く。待っていた黒縁メガネのお姉さん、夜海といっしょに、深夜の横浜をお散歩する。夏の雨が降るなか、石川町から元町、中…

人類総電池化計画により、人類の行動が発電に使われるようになった世界。代わりに労働をロボットが代替するようになり、人類は発電効率の良い行動である、セックスに明け暮れるようになった。…

小学生の私は、出かけた先の百貨店で、壁画に描かれた少女の姿に我を忘れて見入ってしまう。寝ても覚めてもその絵のことが忘れられない私は、友達のお姉ちゃんに連れられて再びその百貨店を訪…

大学のTRPG同好会に入っている望は、彼氏の反対を押し切り、後輩の理子とともに遠征兼合宿に参加した。 打ち上げの帰り、サークルの男子に呼び止められ、戻ってきた理子の様子がおかしく…

「どっちかに恋人が出来ても、恋人を交えて三人で遊ぼうね。お姉ちゃんと私、両方同時に恋人が出来て、四人でダブルデート出来たら理想だなあ」 　昔からそう言っていた妹は、実際に恋人が出…

　10年前、高校1年生のとき佐久海里（さくかいり）は先輩の遠見紅音（とおみくれの）に誘われてともに心中しようとする。 　しかし、海里は紅音と心中しようと屋上のフェンスを越えようと…

疎遠になった幼馴染の大御門詩音のことを毎日後ろからついていく、ストーキング女子高生鹿角さゆのお話。

母が亡くなってから十二年。その内の半分をともに過ごし、もう半分は自分の意固地で台無しにしてしまったけど、六年振りに再会した灯（あかり）は何も変わらない笑顔を見せてくれた。でも、い…

高校3年生の清永琴葉（きよながことは）と、琴葉の国語の先生である藤枝櫻子（ふじえださくらこ）。 琴葉と櫻子は恋人同士だけれども、そのことは琴葉が卒業するまで絶対に誰にも知られては…

Miran、本名香取美蘭は、川崎の女子高生にしてインフルエンサー。企業からお金を貰って商品に関する投稿をしている。ある日化粧品の案件でオフィスに向かったところ、そこにいたのは天然…

魔法使いの少女と魔法を信じない少女との、短いお話。

感想いただけたら嬉しいです☺️ この作品だけでも読めますが【最愛の親友に親愛の抱擁を】の琴音のその後です。 前作主人公の琴音を愛した、もう一人の女性のお話。 【あらすじ】 百貨…