「掌編 記憶」を含む小説

前世の記憶を持ちながら、命を繰り返している“僕”。 双子の“かたわれ”とともに生き、幸せになることを願う物語。

この世界が終わり、世界は5G――第五世代から第六世代へと移行する。テレビではそんなニュースが流れていた。何でも、この世界にはすべてを記憶を記している場所があるが、その場所には容量…

登場人物はだいたい男性。学生。浪人生。社会人。バツイチのおじさん。運命の相手を待ち望むさえない男や、恋をなくしたばかりの働く男。 「おはよ」で始まり「またね」で終わる短いメッセ…

1,600字完結。動き出す。

嘘つきな人、誠実な人、自分が嫌いな人、誰かを好きな人、何かに失敗した人、何かに成功した人。そんな誰か達の人生に、たしかにあったはずの残片です。いつか忘れてしまえる日が来てくれるな…

街のそこかしこに白い雲。記憶のそこかしこに白い雲。ふわふわふわふわ夢心地。死のない日常とても平和。

手を伸ばせば触れられる。声を掛ければ答えてくれる。 それでも、違う時間に生きている。 繰り返す二人だけ毎日の、なんでもない一幕のお話。 カップラーメンを作る間に読めるくらいの、…

私たちは人生のある時点で誰かと出会って、何かを交換して、そしてその誰かを失っていく。 ※三題噺企画(お盆、夏の日、スイカ)の参加作品です。

ふと気づくと電車に揺られ、見知らぬ町に降り立っていた。「水」を巡る漫歩の終わりに辿り着いたのは……。◆ 出身地でも生活圏だったこともないからこそ書ける、そぞろ歩きの記憶から探り当…

僕の記憶は二十五歳の夏で止まっている。いわゆる前向性健忘というやつらしい。 事故で損なわれた脳味噌は十時間より長くものを覚えていてくれない。 僕は覚えていない。家の場所も、昨日や…

目が覚めたら病室、記憶はないが自分の恋人と思しき人物が傍にいる男性視点の話です。 ちょっぴりホラーなBLです。気をつけてください。

夏、カルピス、記憶。 何年前だったのかな。あるイベントのために書いた掌編です。自分でも忘れかけていたような小品ですが……。

夜行バスで旅立つ彼を見送る。少しでも傍にいたくて、バスのボディに触れながら泣いていた私。彼が指差していたものも、わからないままに。遠い記憶のショットシーン。 ※Writoneでも…

誰にでもある郷愁や旅愁といった心状を，過去の出来事に絡めて回顧する，すこしだけ勇気を要するおはなしです。

深海に沈む古代の沈没船をイメージして書いた掌編、という記憶があります(2016年作)。 つい最近も鯨を題材にしたので、やはり特別な存在なのかもしれません。 寂しさと優しさと儚さ。

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掃除中に見つけたフラッシュメモリには、怪奇譚収集を趣味としていた過去の自分の記録が残っていた。しかし、そこには記憶にないテキストが残されていて……

ある日、ふと嗅ぎつけた香りが以前の恋人の匂いに似ている気がした青年は、それを自ら再現しようと考えたが……。◆自主企画のお題（何故か消滅）を目にして考えついた、ある種のフェティッシ…

「私」から愛すべき「あなた」へのメール 甘い憂鬱とほのかなエロティシズム。 実質ワンドロ。 ドロ？　小説だから、ワン・アワー・ライティングで、ワンライ？

　誕生日なんて、年をとるだけの日。 　まったくおめでたくないし。 　ぜんぜんうれしくないし。 　泣いてなんか、いないんだから。 【関連作】 　本作の前日譚的エピソード。彼女と…