概要
欲しいものが見つからないなら作ればいい。但し、香りはなかなか難しい。
ある日、ふと嗅ぎつけた香りが以前の恋人の匂いに似ている気がした青年は、それを自ら再現しようと考えたが……。◆自主企画のお題(何故か消滅)を目にして考えついた、ある種のフェティッシュ掌編、書き下ろし。深読み推奨。◆Midjourneyによる“雰囲気画”はこちら⇒https://cdn-static.kakuyomu.jp/image/3MDE3NTo
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!この匂いは、確かに覚えていた。
電車から出ると、主人公は恋人の匂いを思い出させる「何か」に惹かれた。しかし、その匂いの在処も、正体も、結局分からないままだった。
恋人の、あの匂いをまた手に入れたい。そう切望した主人公は、自分でその香りを調香できないかと、考え始める。
しかし、そんな主人公を不幸が襲った。突然の通り魔事件。咄嗟に主人公は転んでしまった男の子を助ける。男の子の身代わりとなった主人公は、病院へと運ばれる。主人公は一命を取り止め、犯人は捕まった。
そして、主人公はあの匂いをまた感じるのだが――。
ラスト一文の衝撃に、あなたは耐えられるか?
そして、主人公の追い求めた香の正体とは?
是非、御一読下さ…続きを読む