電車から出ると、主人公は恋人の匂いを思い出させる「何か」に惹かれた。しかし、その匂いの在処も、正体も、結局分からないままだった。
恋人の、あの匂いをまた手に入れたい。そう切望した主人公は、自分でその香りを調香できないかと、考え始める。
しかし、そんな主人公を不幸が襲った。突然の通り魔事件。咄嗟に主人公は転んでしまった男の子を助ける。男の子の身代わりとなった主人公は、病院へと運ばれる。主人公は一命を取り止め、犯人は捕まった。
そして、主人公はあの匂いをまた感じるのだが――。
ラスト一文の衝撃に、あなたは耐えられるか?
そして、主人公の追い求めた香の正体とは?
是非、御一読下さい。