「危うい」を含む小説

午前1時。学校に行けなくなった女子高生、千代がそっと部屋の扉を開く。待っていた黒縁メガネのお姉さん、夜海といっしょに、深夜の横浜をお散歩する。夏の雨が降るなか、石川町から元町、中…

「人」の「夢」と書いて儚いと読む。夢は覚めれば跡形もなく消えてしまうから？ ……違うよ。むしろ、「夢」の中の「人」ほど、存在が不確かで危ういものはないんだよ。混沌に溶けだして、ぐ…

巫女装束が好きな弥生は、幼馴染で神社の娘である比女の巫女姿をいつも観察している。 その好きという感情は、ほんの少し変態的で危うい。

わたし、レナータは、海の幸と織物だけが名物の小さな村に住んでます。でも、不器用で機織りが苦手だから、家族にも村の人にも冷たい目で見られてる。だけどわたしも十五歳。成人したから、結…

性癖：童貞文学 性癖：女性優位 性癖：生活感のある自撮り 性癖：不均衡な関係性 性癖：倫理観がやや危うい女 第五回性癖小説選手権参加作品です。

ある日。名張修一は、余命１年の少女２人から、ほぼ同時に告白された。 二人共を幸せにするため、彼は2人の少女と、同時に交際することを決意する。 それは許されない選択。一歩間違えれば…

スマホがない時代のミッション系（キリスト教系）私立男子校。「石橋を叩いた末に渡らない」そんな保身の鬼の飄々系現代文教師・吉見に、学内きっての遊び人である問題児の二年生・倉知が突然…

　まずどこから語れば良いだろうか･･････ 　第三次世界大戦。 　 　日本は戦争に巻き込まれた。 　そのキッカケはにわかに信じられない事であったが宇宙から飛来した巨大な純白…

私は桜に戀をした…… 登場人物は「私」のみ。 視点も「私」からのみの一人称。 桜に魅せられ、桜に浮かれ、どこか危うい精神で花を愛でる女性の、春だけに訪れる数年の恋物語。 多少…

天才パティシエとして海外でその名を馳せた桂木悠人。 始まりは、一通のエアメールだった。 かつて自分を育ててくれた洋菓子店 『エイルハート』の存続が危ういことを聞きつけ、彼は帰国…

読書とコーヒーと悪友二人、ただそれだけだった高校生活。 だが、そこに異物が混ざる。 『魔導書』 出所不明、材質不明、著者不明。 ただ二つわかるのは、その本が、僕らにとって致死…

　天文二十二年、織田“上総介”信長は一人苦悩の中にあった。 　自らの置かれた立場は、非常に厳しい。考えても考えても打開策は見つからず、真夜中に目が覚めてしまった。 　眠れそうにな…

わたしはどうしようもない気分の時、夜の散歩をする。 色々抱えることが多いわたしの前に、友人の真希が現れて……。

「母」と息子である「わたし」の物語。 感動なんて、ココには無い。

窓の向こうには、丸出しの生活をしている女がいた。 そいつは俺にとって自由の化身だった。 水槽の中で息苦しく生きる俺とは、違う世界の住人に思えた。 だから俺は、そいつを一日中眺めて…

原作未プレイ、アニメ一期十二話分（中ボス撃破まで）の知識しかない〝ラスボス〟成り代わり（自覚なし）転生者と、DLC追加キャラの攻略を目指して本編逆ハー（友情）エンドを狙う〝ヒロイ…

ここまで（少年期・脱出）の、あらすじ・・・・・・ 拡張する高句麗から逃れるためにイザ村を出た鍛冶屋のナギの一家とその使用人たち。倭国に渡るべく、先行した家族と使用人の一部がクヤ…

日々、仕事に追われるユキにはひとりの同居人がいた。死んでしまった姉夫婦の娘、姪のカホ。二人の関係は、家族と恋人の危うい境界線を行き来する。彼女の存在が、消耗していくユキが正気を保…

僕は滅多なことで怒らないし、周りからはよく素直だと言われる。 そうだ、間違ってはいない。 でも……それよりも、僕が嫌なのは。 カクヨム投稿四作目。 実体験も交えつつ、現代ドラ…

王族貴族が足繁く通う、「アトランディア学園」 種族に関係無く中立の立場で開かれるこの学び舎は、活気があり、人も豊かだ。 そんな中、突如として現れた彼女。 絶滅した筈の種族。その…