「家族は」を含む小説

中学3年生の澤西りんは勉強や女子とのやりとり、将来のことなど様々なものを仕方がないで片付けていた。 同じく中3の遥未来は10歳の時にあった事故で今でも少なくとも年に一回は手術を受…

静かな部屋を、無粋なノックがぶち壊す。 「はーい、お姉さまの入場」 受験勉強中だとか、年頃の弟の部屋だとか、そんなものは一切関係ないらしい。 そんな滅茶苦茶でお馬鹿な姉だが、俺は…

ヒースロット子爵家には一卵性の双子の女性がいる。姉のアリシアと妹のセシリア。 だが、双子の立場は生まれた時から明確に分かれていて、成長するに従って性格も変わってきた。 そして…

今まで受けた差別。ランク分け お金を貸そうとする意味不明の人。 生活保護がなければ、餓死していた家族に対して、感謝しろと。買うものまで、チェック。 凄く汚い物が私の中にいて、それ…

昭和時代の再現動画を作ろうとかなり前に取材などして、作っていたシナリオを今回、カクヨムさんでコンクールがあるとのことなので、簡略化して短編にしました。

私は家族というものを知らない。 その温かさを知らない。 そんな私は人として生きているのだろうか……？

走り屋だった母を連れ戻す話

ある寒い日の、昼下がり。 私と娘の三人で「緑のたぬき」を囲む。 あたたかい時間は、いつになっても変わらない。 ※『「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコン…

脇野英介(59)は、ある日娘の小麦から電話をもらった。 その電話は、いま付き合っている人を紹介したいと言う電話だった。 英介はそのことを嬉しく思い、同時に昔のことを思い返すのだっ…

　穢れと呼ばれて蔑まれた人達がいた。 　そんな彼等にも家族がいた。 　彼等は家族の愛を知っていた。 　これはそんな、ある家族の物語。 　バラバラになった、けれどもいつも一緒にい…

小林さんちの猫「福」。福が覗き見た小林さんちのお話をこっそり誰かにしたくなってしまいました。 秘事は睫。身近に秘密を知っていて話してしまうものがいるのですよ。

すていぬだったわたしに、ニンゲンのかぞくができた。おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、むすこ、そしてむすめ。 だけど、このかぞく、とってもへんてこかぞくなの。だっ…

「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作品。 パンデミックによる経営危機をなんとか脱し一息

俺は捨て猫だった。女の子に拾われ、家族になった。幸せな日々を過ごしていたが、ある日、彼女が念願の高校の入学式の日、迎えに行って、女の子が事故に巻き込まれそうになって・・

椋尾公彦、二十三歳。高校中退、無職、引きこもり。人生の先は見えないが、取り敢えず十歳年下の弟たくちゃんの成長を慈愛に満ちた眼差しで見守る日々を送っていた。そんなある夜、公彦は不思…

初投稿です！よろしくお願いいたします！ 皆さんは、｢年越しそば｣っていつ、どこで食べるのでしょうか？ お昼ご飯に食べる方も居れば、夜ご飯に食べる方も、いらっしゃると思います。また…

３・１１の津波で死んだ、お姉ちゃんの片方だけの赤い長靴を抱いて、おばあちゃんは泣いてばかり。７年目のケジメをつけようと、家族みんなで岩手に行くことに。長靴でお姉ちゃんのお墓を作ろ…

大晦日――妻の実家では『年越しそば』ならぬ『年越しカップ麺』が振舞われる。 「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」 この二つのカップ麺は、オレと妻の思い出の味だった。 笑…