「忘れる」を含む小説

地方のショッピングモール、テナントの服屋で働くのは羽生朱色(23歳、役職:店長) ふと東京の店長会に出席した時、これまでの軌跡を振り返る。 １ヶ月でアルバイトから正社員に、３ヶ月…

憧れの司書官に任命されたエステル。王の義妹でもあるエステルに任された初仕事は、地下書庫にある非公開史料『愚王の遺産』の処分だった。 訳も分からず向かった地下書庫で両腕のない青年ユ…

朽ち果てた庭と、水のないプールを眺める女のもとに現れた東洋の男。渇ききった心に注がれた水分。

　大切な人との『大切な約束』を破り、傷つけ、そして裏切った僕(御坂陽太)はそのときから自分の幸せを避けるように生きようと決めた。 　高校生の頃から、僕は何かを、自分を忘れるために…

乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。 ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。 私は、ゲー…

彼の名前は『ワスレタ』（忘却）。彼女の名前は『和音』カズネ 彼が国の犬になった理由は親を殺され、誘拐されたことを忘れたから。 彼女が国の犬になった理由は『恋人を無くした』から。 …

　この世界には、実に素敵な生き物がいる。 　彼等は実に素敵で、そして美しい。 　総てに愛され、羨まれることのない生き物である。 　きっとこの世界の創造主にも愛されていたのだろう…

ある同性愛者の男は、突然恋人を失った。彼を忘れる事を、愛が薄れる事を恐れた男はぽつりと呟く。 「そうだ、あいつとの思い出の地を訪れて、忘れなければいいのだ」 そこに救いはあったの…

現代の地球では、地上の覇者たる人類が蔓延り、自然を破壊するだけでは飽き足らず、遂には“共食い”を延々と繰り広げている。 しかし、彼らに天敵が現れた。 異形の姿をした怪物たち、｢…

それでは聴いて下さい、私の『巡礼の年』――。幼少期からピアノを習っていた上山鳴美は中学三年生の時にいじめを受けてリストカットをする。一命を取り留めるも左手に障害を負い、ピアニスト…

『俺は一ヶ月に一度記憶を失う。』 医者にも原因不明なこの症状に陥っているのは俺春風秋哉。 どうせ全て忘れるんだ…… その想いから俺は周りの人間と極端に距離を置いてい…

ショートショートです。1つのお話はだいたい1分くらいで読めると思います。1話完結なので、気になるものだけでも。

鎮守の山の神が消えるとき 鬼との邂逅　変わりゆく人の言葉に 心揺れる山神　五十鈴（いすず）の物語 * * * 　月夜の空を、薄い雲が幾つも流れていく。黄身色の光は温かく、山…

「"勇者"なんてのは、いいもんじゃない」 魔王との戦いで全てを失った元勇者は、過去を忘れることもできず、前に進むこともできず、聖アリアトス王国"王都アリア"で何でも屋を開き …

　病で死期の近づいた師匠の代わりに、俺は公爵家の御前試合に出ることになった。そこで俺は双子の姫君に出会う。一抱えもある黄金を絞ってやっと一滴とれる黄金の水で産湯を使ったという姫た…

自他共に認めるオタク「佐々木小太郎」は、お気に入りのアイドル「あこ☆」の撮影会のために休日のアキバへ出かけた。しかし、この日はとことんツイてなかった。寝坊して撮影会には間に合わな…

【誕生花シリーズ　23】 今日の誕生花をモチーフにした、3分で読めるお話です。 練習のため拙いことにはご容赦くださいまし。 ※関連話に　リコリスのやくそく　があります。

　辛い記憶や忘れてしまいたい記憶、思い出したくもない過去の出来事。 　すべての記憶をもし綺麗さっぱり忘れることができるなら……。 　そんなことを思ったことはないだろうか。 　誰も…

初めての投稿になります。 更新速度がかなり遅いですがよろしくお願いします。 とある町で暴力団直結の金融会社に所属しているチンピラ達。 いつも通りに借金の回収をしていたところ謎…

裕司と菜々が交際を始めたのは高校2年生の時。 現在交際四年目同棲中。 愛する人と毎日過ごせるって、とっても幸せなこと…