今日の思い出、いつか忘れる
にゃーちゃん
ー 朝ゴハン
油がフライパンの上でパチパチ踊る音、少し焦げた卵の匂い…
「おはよう、今日の朝ご飯、なに」
寝癖のついた胸あたりの長さの髪をゆるくひとつに結んだ彼女が振り返る
「エッグトーストやよ、早く起きてこっち来られね〜」
昨日の夜、しょっぱいものでも食べたのかな?顔が浮腫んでつり目が余計につり上がってる。なんて言えない
「分かった」
"いただきます"
お互い向かい合って目の前に出されたエッグトーストを食べる。
彼女がチラチラこっちを見ているような…
そんなに気にしなくなっていつも美味しいよ
「裕司くん、味どうけ?」
「菜々の作るご飯不味いわけないでしょ」
白いふにふにの彼女のほっぺがうっすらピンクに染まった。
「菜々、今日家で1人でなにするの」
「なんにも決めてないよ、裕司くん今日何時に帰ってくる?」
「早くて20時かな…」
「20時… 分かった、20時ね!」
一瞬、寂しそうな表情を浮かべた。
そりゃ1人で家にいるの、寂しいよな。
菜々は看護師。バラバラの勤務時間
俺は普通のサラリーマン。勤務時間にばらつきはあまりない
文句言わずに仕事と家事を両立する菜々は、俺より全然格好良い。
いつか菜々の看護師姿見て見たいな、って
時計を見る
7:30
「菜々、俺会社行くね」
「頑張ってね!いってらっしゃい」
頬にキスをして家をでた。
今日の思い出、いつか忘れる にゃーちゃん @mooooon___7
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