「海の」を含む小説

　清廉高校には天使、そして聖女と呼ばれる二人の女生徒がいる。 　共に『儚い天使様』と『慈愛の聖女様』という異名を持っているが、幼馴染みである俺――芥知久は知っている。前者の高坂海…

海は荒濤、立春より二百十日を過ぎ。 敗戰の色濃くなる中、鄙びた浜の縁戚を 頼りに内地へと逃げ延びた彼女の、帰還。 嵐の様な　祈り　は波濤の遥か彼方へと。 彼女は命と引換に何を求め…

魔法が科学のように発達した現代。魔法学校高等部2年生の雛田比奈は、海辺で古びた祠を見つける。祠から聞こえる声に導かれるまま呪文を唱えると、現れたのはなんと500年前に悪行の限りを…

海上に浮かぶ魔術都市ハルーン。 この地に住む魔術師たちには、成人の折、魔力の源となる使い魔と契約を交わす風習がある。 魔術の名門であるヴィスアニ家の令嬢マルツィアも、いよいよ成…

《前章までのあらすじ》 武野羽美鈴(むのうみすず)はある日、異世界の女神スイクラムが仕掛けた魔法陣を踏んでしまい召喚された。 だが女神スイクラムに記憶をしまった挙句、無能と言われ…

親友のミナに誘われて私は島にやってきた。 海、山、人。どれもこれも私のしらない景色ばかり。

事件現場を目撃した風鈴が、砕け海を漂い、シーガラスとして再び元いた屋敷に戻ってくる、淡々とした詩。 ※他サイトの純文学企画用に用意した作品ですが、後味などを考え、いろいろボカ…

中務白月は京終紺鉄に「真朱のことをお願いね」と託して一年前に焼死した。そして今年、文化祭を前に瀬田真朱の周りで不可解な事が起こる。 真朱の記憶がない夜が増えていった。 白月の幽霊…

ただひたすらに６０年ほど前の記憶を呼び戻し、夏休み辺りで何ばしよったか（やってたか）思い出そうと思います。このお題なら続けられるかな～と、今朝一番のトイレにて考えついたとです。途…

春に中学生になったばかりの女の子、大川千海。登校初日、中学三年生の池野理心から強引に不思議な部活へ入部させられちゃった！？『心理部』と呼ばれる部活の活動内容はなんと、みんなの悩み…

鮫原家友　駿河湾に潜んでいたメスのメガロドン。全長は20mにも及ぶ。日本史上で相性が良いと言われるのは源義経。それゆえ「海の侍」と呼ばれている。しかし人間の姿に変身するとマーメイ…

『トバル海の塩』を手に入れて欲しい。そんな依頼を受けたエルフの旅商人、レオンはトバル海のほとりの街、トバリアにたどり着く。 しかし、トバル海は塩辛くない海だった！ 途方にくれる彼…

　海藻にひっかかって流れるままの赤い爪には、ある女の自我が灯っていた。女は海底に沈んだアパートを発見し、終の棲家にしようするが……？ 　すばる文学賞で見事に「一次選考落ち」した…

　美しい珊瑚礁の島へ帰郷した傷心の私はおばぁが認知症で徘徊していることを知る。おばぁの目的は龍神池に沈んだ結婚指輪を探すことだ。 　私は幼馴染みの和真とともに龍神池に指輪を探しに…

「君たちが知らない宇宙で生まれた物語について話そう」 　 　その宇宙には、蒼く輝く星があった。 　その星には数多の民族がいた。彼らは国をつくり、いつしか星は二つの大陸に住まう民…

七海とムイ、ふたりの視点で進む物語。 八重山諸島の伝説の英雄オヤケアカハチが、ちがう未来に進んだ世界の話です。 もしもイリキヤアマリ神がアカハチに力を貸していたら？ もしも八重…

世界の大半が海に覆われ、残された陸地に人々は「国」や「都市」、「街」を築いた。そんな街のひとつである「ワートゥル」に暮らすアスールは、とある出会いから「風読み」の道を歩むこととな…

どこか地球に似た、でも少し違う、魔法のある異世界の地球。 中世後期のルネサンス期を迎え、剣と魔法の時代が変わりつつあるヨーロッパの東側。 海の遠い内陸の地、丘陵地帯の高原にそ…