転生したら寄生鎧だった ー女盗賊ミランダとアメジストの大ダンジョンー

@johntorino

あらすじ 序章

どこか地球に似た、でも少し違う、魔法のある異世界の地球。

ルネサンス期を目前にした、剣と魔法の時代が変わりつつあるヨーロッパの東側。


海の遠い内陸の地、丘陵地帯の高原にそびえたつ、超巨大なアメジストの結晶。それを中心に、螺旋階段が下る様な形で、魔物が蔓延るダンジョンが存在した。

内臓の様に蠢き、毎日の様に姿を変え、どういうわけか生えたアメジストから魔物が生まれる不思議なダンジョン。

それはいつしか、冒険者達を通じて、アメジストの大ダンジョンと呼ばれるようになった。

紫水晶の眼下に臨む様に存在するひとつの要塞都市。アメジストの街。欧州の教会に属しながら、南方の帝国との国境にあった。

冒険者達は、まだ見ぬダンジョンの最深部を目指して街に集う。


誰かの声がして、気が付けば、真っ暗闇にいた『俺』

長いこと時間が経ったある時、正気を取り戻した自分が居た場所は、アメジストのダンジョンに挑んだ、冒険者の盗賊の胸の上だった。

これは、貧困街生まれの姉御肌な盗賊『ミランダ』と、自称元人間の寄生鎧のコンビの成り上がりの冒険譚。


~~~


古く薄汚い、埃が舞う教会で、祈りを捧げるシスターがひとり。

透明感のある金髪で、星々がきらめく宇宙の様な黄色の眼。


(神様、どうか、我々をお救いください。私達を救おうとする友を、お救いください。どうか…どうか…私達を助けて…)

強く彼女は友の無事を祈る…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る