「運ぶ」を含む小説

　トシゾウはミミックである。 　目的は宝を集めることだ。 　宝はたくさんある。 　冒険者の武器。 　商人の運ぶ商品。 　魔物のドロップ。 　そして、人間。 　迷宮に生き…

確かに、多くの人にとって死ぬ事は辛いことです。 死んだ後の魂はどこへ行くのか、何に導かれるのか。 彼の世とは、誰にもわからない物です。

私はきみより３年分、より多くのものを先に知ってしまったはずだ。／どうしてきみという人はそんな食べ方をするのだろうか？／400グラム入りの容器から直に、スプーンで、大きく開けた口に…

最後の大戦から二十有余年。 元和八年（1622年）上田。 徳川家が鬼門と嫌い、完膚なきまでに取り壊された「上田城」。 更地の城の城主となった真田信之は再三修築の願いを出すが、…

駅に向かってダッシュ、けれどもギリギリ間に合わず。手前の信号で足止めされなければと思いつつも、30分の待ち時間。 自主企画『三題噺は薫風と出会いを運ぶ』（https://kak…

時は宇宙世紀57年。人類は宇宙から飛来する敵性体『鉱性生物』と終わることのない生存戦争に明け暮れていた。ただ、自分の大切な人を守る為、少年少女は宙を駆ける。加速する戦いと、明かさ…

人の数だけ。 猫の数だけ、出会いがあるんだよ。 愛は溢れて、幸せを運ぶ？ それは猫の数だけ、人の数だけ。

　1990年代、ニューヨーク。何の変哲もない退屈な日常に倦み、殺し屋に憧れる青年はある日、場末の映画館でひとりの男と出会う。男は自称小説家。ふたりは映画を通じて交流を深め、次第に…

潮干狩りに出かけた帰りの車内。しりとりをしていたが、詰まって考えているウチに、子どもたちは限界が来たようだ。 自主企画『三題噺は薫風と出会いを運ぶ』（https://kakuy…

メキシコの山奥に住まうある部族は、亡命者トロツキーから革命の薫陶を授かっていた。トロツキーの死後、集落には彼が生前全く予期していなかった形で共産主義的なタームや文化表象が根付くこ…

隣村まで使いに行った助六は、雨の中最近不穏な噂のある峠を暗くなる前に越えようと急いでいた。下りに入り、調子よく足を運ぶ彼の耳に女の悲鳴が届く。駆けつけてみるとそれは怪しい美しさを…

自殺を決意した横澤夏恋は屋上に足を運ぶが、「哲学の議論をしたい」と怪しげな男に呼び止められる。男の真意がわからないまま、哲学について話して——彼女は「恋」心を抱いていた。

「夜、撮影会に、行きましょう」 そう言って先輩に誘われた自分は、満月が照らす夜の山道へと足を運ぶーー

「ある春の日、カタカナの「イ」の字が泥沼から出現しているところを目撃したなら、今後あなたは、夏の日が終わるまでせっせとその泥沼に足を運ぶことになるかもしれない。秋が終わり、冬が始…

運び屋の男が受けた仕事はいたって簡単。 山を越えて港までブツを運ぶだけのこと。 意気揚々と出発する運び屋。 しかし、峠道には怪しい標識そして待ち受けていたのは他ならぬ「アレ」だっ…

オーバーラップ文庫二次選考通過作品。 郵便飛行士のシラユキとミモリ。広すぎる大陸をレシプロ飛行機で往き来するのが日常のこの世界で、山々の孤島、群島ひしめく海原、草原の真ん中の小さ…

連携サッカー選手の主人公ホシはヒロインユキと出会う。また、チームナゴムのキャプテンナゴムが、「勝てないんだよ」と漏らす。ここから、ぼっちホシの伝説が始まる。 チ…

時には御法に触れるモノも運ぶ、零細運送屋『ターキーズ』。 いつもの様に荷を運び終えた彼らは、いつもの様に仕事後の呑み歩きに繰り出していた。 何軒目かの梯子の道中、『ターキーズ』代…

【誕生花シリーズ　293】 今日の誕生花をモチーフにした、3分で読めるお話です。 主人公はバーテンダー。練習のため拙いことにはご容赦くださいまし。 ※関連話に　春を運ぶ風　があ…