ボクんちのネコ

本を読んでいると登場人物の声が聞こえることありませんか？
こんな質問をした時にキョトンとされる。聞こえないの？もちろん音ではないので無粋な質問かもしれない。
自分にしか聞こえない本の中の人物の声…そんな「ボクんちのネコ」
読んでいると情景も頭に広がります。
そんな経験したい人たちにお薦めです！
ぜひ読んで登場人物の生き生きとした声を聞いてみて下さい。

自分勝手な理由で命を拾ったり捨てたりする――そんな人がいるなんて、まず信じられないと思います。でも実際にそういう体験をされた作者さんの気持ちはとてもよくわかりました。
責任取れないなら拾うなというのがぼくの信条です。
でもね、本当にいい人にめぐりあってくれたと、猫スキーなぼくは思うのです。こういうの、運命っていうんですよ！

二匹の猫たちに幸あれ！
いやいや、もうこの作者様に間接的に出会った時点で彼らはしあわせだったに違いない。

さて、あなたはどっち側の人間になりますか？
読んで少し考えてみてください。
この作者さんとはたして同じことができるかどうか――あなた自身で噛みしめてみてください。

友人から猫を引き取るまで、ハラハラしながら読み進めました。
本当にこういう人いるんだ……と哀しくも憤る中、ツレさんと亮さんに救われた猫と私の心。
名付けのやりとりもお二人の馴染み具合があらわれていて素敵だなと思います。

亮さんの飄々とした語り口、とても好きです。