「忘れたい」を含む小説

昭和2年の夏。 あの夏が来るまでに龍之介と過ごした時間を僕は決して忘れない。 ＜背景＞ 芥川龍之介の膨大な作品の中には、あまり人に知られていないたくさんの魅力的な作品…

「私、血がないの」 紅に塗れ、月に照らされた彼女は、確かに私にそう言った——。 血法師という存在が生まれてから、幾百年。 心優しき少女・六が出会ったのは、自らを「血がない」と語…

昔から霊感が強く、見たくないものが見える主人公の宮野幸は、この世に未練を残して成仏することが出来ない魂をあの世に導く仕事をしている《死神》と出会う。その《死神》は、幸の霊感を消す…

ある雪の降った朝、僕が起きると部屋にはくしゃっと顔全体で笑う『死んだはずの』彼女が居た。 そんな彼女を見ていると思い出される過去、忘れられない彼女をまだ想う気持ち。 何故、生きて…

ある日、魔王の手によって支配された世界がとある勇者によって救われた。その後平和は、何千年と続き、勇者の存在、魔王の存在も全て忘れ去られた。 そこで何千年振りに復活した魔王は、…

ハイファンタジーな短編です。英雄を診てきた、ある彼女の独白。

夢月七海さまの自主企画『同題異話・二月号』に参加させて頂きました。 体調不良が長引いていて、今月は書けるかどうか、迷いましたが、約一年ちょっと前の忘れたくない実話を自分の為にも文…

天界では今ある問題が持ち上がっていた。何と地上の人々が愛を忘れつつあるというのだ。天使の少女ミンティシアは愛を伝えるために地上へ向かった。 彼女が担当することになったのは正樹とい…

目が覚めると病室だった。名前、年齢、誕生日、血液型、好きなこと、好きな食べ物――そのすべてを忘れてしまった私は、本当に「私」として成り立つのだろうか？

神戸市の、須磨海岸。 ぼくは、九月の静かな海で泳いでいた。 波にのまれ、溺れかけた時、助けに来てくれた人が……。

チャットだけですべて会話をまかなう世界。 ログが残ることで誰も悪口を言わない優しい世界。 でも、ある日主人公は端末を忘れてしまって……！？ ↓前回の投稿↓ 『「わが肺は猫で…

　日本国内における霊的事件や超常現象に対処するため、陰陽術を中心とした技術を結集させて作られた組織『悪郎機関』。 　その構成員である乱葉黄太郎のもとに、トラックに轢かれたはずの少…

元傭兵の女性を主人公にしたハードボイルド風味の短編小説。 某エブリスタのイベント用に書いたが、パスワードを忘れログイン出来なくなり、愛着のある話なので、放置するのもなんなので、こ…

名門学院の問題児アニーと幼馴染の優等生フェイは、学院の備品を壊したことをきっかけに、アニーの担任教師から不思議な課題を与えられる。 ――《雪月花》という、名前しかわからないもの…

『過去』と『現在』の『僕』の物語。忘れられない『想い』を感じながら月日は過ぎて『思い出』が輝いた。『僕』の物語。『僕』と『彼女』の物語。そして『僕』が『思い』『考える』『人』『想…

主人公、松本 透(マツモト トオル)は小学校を卒業したばかりのこれから中学生になろうとしている男の子。 入学式当日と同時に誕生日でもある彼だが、入学式前に奇妙な夢を見る。 それを…

女の子が空から落ちてくる話じゃなくて、空から落ちてくる女の子の話。 ↓あらすじ（ネタバレ注意！） 深い眠りから目覚めた「私」は自分が高度何千メートルかの上空から落下している…

田舎生まれのオレが憧れの都会生活を初めてから７年。既に心も体も疲れ果てていた。 そんな時、昔の夢を見た。今まで忘れていた夢。昔見た名前も知らない少女の涙は笑顔に変わった。 …

読んだ本ってすぐに忘れちゃうので、とりあえず思ったことを脈絡無視して書き殴る。

あらすじ☆私はアンデルセンの【人魚姫】が好き。図書館で借りたアンデルセンの本を教室に忘れた。それをクラスメイトの廣崎真学(ひろさきまなぶ)が読んでいてーーーー 拙作【川本宝飾店…