「視」を含む小説

俺は幽霊が嫌いだ。なぜならあいつらは視るだけで助けてもらえると思って近づいてくるからだ。俺視えるが払うことはできない。 そんな俺がある日、いつものように幽霊を無視していると、画…

祖父の喫茶店を手伝う磯沢時見は、幼少期から人々のネガティブな言葉や感情が形になったと思しき〝泥〟を視る目を持っていた。ある日、喫茶店の常連客・浅葱琉佳に〝泥〟がまとわりついている…

　東洋学者・竹中芳視（1895-1945？）。円歴帝の後宮生活を記録した『東洋異聞』の発見・紹介など乾朝史研究に大きな足跡を残しながら、戦時下に論壇を追われ終戦間際に失踪を遂げた…

映画の短歌を20首かきました

　広大な湿原マーミアを生きる狩猟民族、サウザンド。 　その長であるオウララに、未来を視る種族『大賢者』により《嵐(ハザード)》の襲来が予言される。 　《嵐(ハザード)》を治める…

人口17万の、駅前と国道沿いだけ栄えてる。そんな都会以下田舎以上の片田舎に住む主人公が、世界や自分自身と向き合いながら書き表していく短編集。

Just because you don't want to be seen doesn't mean you can't stay unseen.

『グロリアスドーン』（HJ文庫刊）のスピンオフ！ ヒロイン、ティセ子さんことティセ・グロリアスドーンのぼんくらアドベンチャー？？ まず第一話は異世界へ！ そんなわけで『グロリア…

　全ては、寒々しい少女の死から始まった。 　辰帝国南部 　はるか高みより、白き山が大地を見下ろす。 　山は冬を閉じ込めた様に、いつだって同じ姿をしている。 　ユーリックは、その…

近未来。科学技術の発展により、詐欺の手口はより巧妙化していた。そこで重要視されるようになったのは、合言葉の設定なのだが、男はある大事な言葉を忘れて──

オレには人が発する色が視える。感情や考えていることが、その色で大体わかった。 悪意や怒りの色に当てられて、人と関わらないように過ごしてきたけれど、ある職場で働きだしたことをきっか…

水瀬連は大学で留年してしまい、３年生を２度やり直すことになってしまった。 新学期が始まる朝、向かいの家に誰かが引っ越してきたようだが、蓮にはそれが誰だかわからなかった。 しか…

とある晩の雨が降る前に、青年二人は土管に腰掛け、片やマッチの灯りを、片や青年の横顔を眺めていた。

“花火”を題材に連作を編みました。 打ち上げ、手持ち、設置型などいろいろな花火。 また、花火を連想させる風景。 どこか既視感のある夏があれば嬉しいです。 花火は楽しいです…

かつて大陸に広大な領土を築いたアンドロマキア帝国。しかし、その栄光も長くは続かなかった。相次ぐ戦争に飢饉、天災によって国は崩壊して、今やもう見る影はない。さらにはそこに介入してき…

どこにでもいるような町娘、メアリ・ランフェス。けれど彼女はどこにもいない能力を持っていた。それは、未来予知。母と私だけの秘密……だったはずなのに。 ある日仕事中に視た未来では、金…

　この世界に当たり前のように体現し、しかしほとんどの人間には視えない”霊”と呼ばれる存在。 　生前の怨みや未練、その強い念から生まれた霊がもたらす災厄に対処する術が呪術であり、…

この小説は菌の菌による菌のための小説です。 ※集合体恐怖症の人や潔癖症の人はなにとぞ読まないようにお願いします。 気軽に感想お待ちしてます！ 登場人物 主人公――火山灰…

僕：霊視が出来る。オカルトに詳しい シンジ：僕の友人。イケメン。彼女持ち チサト：やべー女 これは、いわゆる『見える人』な僕が、巻き込まれる話だ。