概要
不遇の碩学が残した七篇の創作神話による掌篇集。
東洋学者・竹中芳視(1895-1945?)。円歴帝の後宮生活を記録した『東洋異聞』の発見・紹介など乾朝史研究に大きな足跡を残しながら、戦時下に論壇を追われ終戦間際に失踪を遂げた不遇の碩学として知られる。
大学を辞した後、童話作家に転向した彼の作品の多くは戦中戦後の混乱で失われた。本作も、長らく一部を除き散逸していたが、原稿の大部分が21世紀に入り上海で発見された。短編ながら、彼の神話学への造詣を示す資料として注目を集めている作品である。
大学を辞した後、童話作家に転向した彼の作品の多くは戦中戦後の混乱で失われた。本作も、長らく一部を除き散逸していたが、原稿の大部分が21世紀に入り上海で発見された。短編ながら、彼の神話学への造詣を示す資料として注目を集めている作品である。
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