片田舎スクールデイズ。
タービン(道路歩行者)
大宮からの帰りにて。
夏が本格的に到来し、程よい暖かさが夜の定番となった7月1日の午後9時半。僕はちょっと近所に行く感覚で、電車で約50分の大宮に居た。
大宮にはおおよそ10回行かないか位には1人で行っているのだが、いつも思うのが人が多いという事だ。
まあ大都会なので人が多いのは当たり前なのだ。しかしどうしても人が多いという感想が出てくる。
これも人口17万の都会以下田舎以上の片田舎に住んでいる事からくる価値観の違いか、なんて思いつつ、21時41分発、小金丼行きの電車が到着してくる。
人が少なければ乗るのもアリかな、なんて思う暇もなく。地面に落ちていた空き缶が蹴られる音と感触がした。そして缶の中に入っていたビールがこぼれた。
僕はこの地面に棄てられたビールを哀れに思いつつ、残っていたその液体を地面にかける。そうこうしているうちに駅のメロディーが流れた。
「(これは流していいかな。)」
なんて思いながら強くビールの空き缶と化した物体にコンクリートの音と衝撃を与えて、なんとか立たせた。
その後どうしても、そのビールの空き缶の事が忘れられずこうして帰る電車の中であの音と置かれたビールの事を書いているのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます