「己とは 存在とは」を含む小説

『魔法』という存在を引き金に始まった終わりの見えない戦争。その時代を生き、国の旗頭になっていた王女は、終戦を契機に婚約者であった王子に向けて、ある誓いをこぼした。 それは、誰か…

国を守護する存在————『聖女』。 その選定が行われた当日、ルナ・メフィストは不運にも足を滑らせ、階段から転げ落ちる事となった。その結果、「聖女ではない」と言い捨てられた筈のルナ…

　ある時、普通の高校一年生だったミナトは、突然その他大勢の人々と一緒に異世界に召喚される。しかしクトーリアと呼ばれるそこは、ミナトが知っている異世界ではなかった。ステータス画面は…

愛する者を守る時、これほどまでに力が必要だとは思わなかった。 五ノ神 紡（ごのがみ つむぐ）の日常は、高校の入学式を境に、非日常と化した。今まで、存在していた当たり前が、紡の意…

　世界中にダンジョンが出現して何十年と経った現在。冒険者たちは各々の目的でダンジョンに潜る。そこに眠る魔術的な遺物を得て生活の足しにするために、ダンジョンの神秘に触れるために、あ…

地図読みと山岳地帯の未踏走破に青春を燃やす無骨な快男児・天童信介。彼はミスカトニック大学の依頼を受け、未確認生物を探索する調査隊に加わった。調査隊のメンバーは、饒舌だが情緒不安定…

　世界は不平等で利己主義の病魔が人の心を蝕み続けている。 　交わす言葉、表情、感じる心や感覚、大切なことを忘れてしまっているような気がしませんか。 　その「心の豊かさ」とはどこ…

今年に受験を控えた高校三年生、オオワダタケルは私立大学の推薦入試の面接を受けに大学に来ていた。しかし、面接室の扉を開いた先は、元いた世界とは別の並行世界……異世界だった。異世界に…

「重要なことは、世界がどう在るかではなく、どう在るように見えるかだ」 　幼馴染の言葉をきっかけに、伊国久義は不思議な術を操る存在・術士の世界に足を踏み入れる。 　合理、経験、狂気…

　古の魔法使いの王、ソロモン。彼は異界の存在、悪魔と共に国を治めていた。 　彼は異界の彼らと語り合い、触れあい、喧嘩し合い、理解し合い、彼らの叡智を託された。 　『人間と我々が真…

霊媒師三傑、水木家に妾腹として誕生した水木亜夏土。 霊媒術もあり霊力も豊富で己の成長のために東京祓い屋教育専門学校に入学した。 だが入学してからまもなく、かつての黄金時代に引け目…

天界に棲む天使、ミカエルは親友だった悪魔を師匠に殺された。 彼は誰よりも優しい悪魔だったのに。なぜ―― その師匠、フェルも悪魔に心を売り渡し、天界を裏切った大罪人として人間界へ…

右目に眼帯をした少年、ファウスティーノ（愛称ティーノ）はある日、川で溺死寸前になっていた女性を発見する。セナと名乗るその女性は、異世界からやって来た放浪者だった。 あることをき…

「さぁ、強欲を満たすための魔法のお時間だ！　準備はいいか、我が弟子？」 「はいっ！　今日もよろしくお願いします、師匠！」 　この世界では、魔法を扱うためには己の中で『テーマ』を…

江戸の猟奇殺人者・樋口二郎は死刑同然の迷宮放逐の刑を言い渡され、魑魅魍魎巣食う地下五階層に放り込まれるが、持ち前の悪運と生命力を発揮して地上へと舞い戻らんと奮闘する。 深層から…

朱霧命（アケギリ・ミコト）は、山間の小豪族、朱霧家の長女として生を受けた。 郷を背負う両親と、いずれ頭首となる弟を助けるべく、いつのまにやら剣術の名手となり、「朱霧の鬼姫」と恐れ…

人であるアスロス、神であるルヴァ、忘れ去られし存在ヴェルグ。惑星ネスフィルの世界で入り混じる信念のぶつかり合う世界で、神ハウデンファールとスバニアの騎士ディリアは邂逅した。 切っ…

神狼フェンリルは、神狼の森を守護する白く巨大な聖獣だ。人間の冒険者が挑み己の強さを再確認させる試験官のような存在でもあり、広く知られる存在だった。 そう、、、だった。だ。 …

　これは、数奇な運命の悪戯に弄ばれた一人の武士が、異世界に生きる物語――。 　慶応四年一月五日、淀千両松の戦いで戦死した元新選組六番隊隊士の大江又三郎は、「無貌（むぼう）」を名…

　魔物を狩るために龍神族は存在するというのに「結月。僕と一緒に世界の支配者となって、魔物と人間双方を滅ぼそう」と兄のように慕ってっていた刀夜（とうや）からの話を持ち掛けられる。 …