無貌の神の悪戯 ~元新選組隊士を、異世界に転生させてみた~

作者 Zeke

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★★★ Excellent!!!

とても面白かったです!

又三郎が異世界に転生し、さまざまなことを経験しながら自分と向き合い、生き方を学んでいきます。

各章に登場して、又三郎とかかわり合っていく登場人物たちの個性も強く、みんな好きになれました。

心温まるシーンも、考えさせられるシーンも、くすっと笑えるシーンも、この小説にはすべてがつまっています。

時間を忘れて楽しめます!

楽しい時間をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

大江又三郎は25歳の元新選組六番組隊士。
有名な鳥羽伏見の戦いで討ち死にした彼は、無謀と名乗る美しいが残酷な女神によって異世界に飛ばされ、人生のやり直しをすることになる。
一際異彩を放つ彼は、自らを助けてくれた人々に少しでも恩返しをしようと、戸惑いながらもなんとかファンタジーな世界に慣れていこうと努力し、やがて彼の真面目さや実直さに信頼を寄せる仲間達がどんどん集まっていく。

この物語の良さ。
まず一つ。
又三郎は女神によって鍛え直された刀を持っており、彼の実力も相まってとにかく強い!かっこよく無法者を成敗!する様子が描かれております。

二つ目。
魅力的な登場人物達。
その実力と、又三郎がひたすら真面目なおかげで、絶対的な信頼をもとに彼の周りには実に様々な人物がやってきます。
異世界にはなかなか見ないタイプなのか、彼はとにかくよくモテます!
モテるのは主人公の常ではありますが、彼の場合、モテる理由がよくわかるので違和感はありません!

三つ目。
作者の文章力。
又三郎の受ける依頼を、ひとつひとつ丁寧に描いています。
きちんと違和感のないオチを設け、その後のお話に自然に繋がる仕上がりになっており、ありがちな、面倒な部分をばっさり飛ばすような書き方はしていません。安心して読み進められます。
ラストへ向かう流れもとても自然で、彼の心境の変化を自分のことのように感じながら読ませて頂きました。

★★★ Excellent!!!

一人のサムライが討ち死に、転生し、如何にして新たな世界で生きるのか……
武家の御法度が通じない異世界で主人公『大江 又三郎』は誰が為にその剣を振るうのか……
まるで全てを見透かしたかのような『神』を名乗る謎の女『無貌』——彼女は何を思い、又三郎を異世界へ送ったのか……
様々な人間性溢れるドラマが見られる異世界ストーリーはこの小説以外で読むことは出来ないでしょう。

又三郎の武士らしい戦い方で異世界の暴漢共をいとも容易く切り捨てる白熱のバトルシーンも魅力的でその所作には誰もが魅了される事だと思います。
是非ご一読下さい!

★★★ Excellent!!!

独りの剣鬼が、ひとと鬼との間を行き来しながら悩み苦しみ、怒り悲しみ、そして時には胸に小さく火を灯す姿に最後まで感情移入して、読了(episode 7-2)まで疾走できる秀作。

登場人物たちが設定頼りのなろう小説のような書き捨てでなく、みな生き生きと魅力的に描かれているので読んでいて気持ちが良い。
それもあって、設定に塗り潰されない、主人公が異世界にあってなお滲ませ漂わせ景色を歪ませる「幕末」が強烈な異物感となって押し寄せてくる。
これはファンタジー小説なのか。時代小説なのか。

サブタイトルが本文に似合わずやたら軽いのも、アイキャッチに引っ掛かった自覚のある読者としてありよりのありであった 笑





(ネタバレ気味なので空白あけて)


後半の、主人公をひとに繋ぎ止めようとするかのような演出の連続で感情が大きく揺さぶられてしまいました。
大満足の読後感でした。素敵な作品を有り難うございました