「響く 言葉」を含む小説

自分の思いを、短い文章にのせてみました。 誰かの心に響く作品が、いつか作れますように。

母が亡くなり、体調不良になった父と共に田舎に引っ越してきた日向。通学途中、ふと見渡した車内には不思議と視線が吸い寄せられてしまう制服姿の少女がいた。彼女はこの電車に長く住み着く幽…

　お気に入りのマンガの最終巻を手に入れるため、僕は馴染みの本屋に顔を出す。 　そこにいたのは、フルフェイスを被った強盗だった。夏なのにロングコートを着たその強盗は、「この店で一番…

人それぞれ捉え方が違くて 良くも悪くも、一言一言で 何を思い、何を感じるのか。

空中庭園、龍、魔法、剣、そんなファンタジーに絡めながら 言葉遊びをしてみたいのです。 当たり前の言葉や、当たり前の感情を、 ありったけの言葉魔法にこめて。 例え擦れて、聞くに耐え…

ある時から謎の夢に悩まされるようになった実。 覚えているのは、目が覚める前に響く「だめだ!!」という父親の声だけ。 自分の見ている夢は、一体何を示しているのか？ 思い悩む中、…

人魚の伝説が残る東の島。ここで行われている祭祀とは。そして、うたうのは・・・。 星空に響く、美しい和楽器の音色。力強い唄声に、祈りを込めて。４話完結になります。 前作【 リナリア…

人魚の伝説が残る西の島。ここで行われている祭祀とは。そして、うたうのは・・・。 月夜に響く、美しいピアノの調べ。優しい歌声に、祈りを込めて。３話完結。

破戒無慚──仏の戒律を破りながら良心に恥じぬこと。 その言葉にちなみつけられた流浪の僧、名を無慚。行雲流水のごとく行脚する先々で起こる奇怪な事象に、奇妙な力をもった無慚が挑む噺。…

　ある日。女子大学生である間藤コヤケの部屋に、見たことない人形が現れた。布製で女の子の人形であるそれはタグが引きちぎられていて、「Ａ……」という文字しか見えず、名前も解らない。突…

ごくごく近未来の2030年。地球上の天然資源が底をつきかけていた時に、ジーペン国が極北に巨大な島を発見する。 その謎に満ちた島には豊富な天然資源が眠っているという噂が世界中に一気…

「おっぱい」 俺の後ろからクスクスと笑いながら聞こえてくる下ネタ。 だがその声は、思春期男子がふざけ半分で言う様な声ではなく、シルクのように繊細できめ細かく、柔らかな声。 「…

　KAC2022その６「焼き鳥が登場する物語」 　旅の聖職者が森の中で迷い、飢え、今にも息を引き取ろうとしていた。 　そこに現れたのは、炎のように輝く赤い鳥――人の言葉を話す…

現在ウクライナを主軸とした問題が拡大している。 戦争事態も確かに問題ではあるが、当然死者は出る。 そして戦後が一番大変な事になる。 日本の明治維新、薩摩藩の大久保利通の言葉にあ…

桜の木が好き。お花見は楽しい気分、言霊が桜の木の下に埋まっている。 夜桜を静かに見ながらの花見酒は、おだやかな優しさ。子供が桜を見て、綺麗な桜色だね。 桜の花が散った後の桜色の絨…

　駆け出しの画家の「ぼく」は、画廊の伯父さんにメイドをあてがわれる。 　彼女は、感情を持たないホムンクルスのメイドだった。 　香鳴さんの自主企画「[第4回] 問えば響く君の答え…

　ユウとリョウタはちょっと風変わりな夫婦である。 ワイルドで凶暴と陰で囁かれるユウ、メタボで良く言えば優しい、悪く言えば気弱なリョウタ。少しくらいは自分が優位に立ちたいと悩むリョ…

自称シンガーソングライターの、雨宮滴(あめみやしずく)。本名、権守知夏(ごんもりちなつ)。 高校時代の仲の良い友達からは、ゴンって呼ばれてる。 大学三年の秋。 長雨が珍しく途切…

少女時代の苦手な転校生と彼女にまつわる苦い記憶。それは長い年月、私の心の大きな部分を侵食してきた…… 香鳴裕人様の自主企画、[第３回] 問えば響く君の答え 『きみを撃ち抜く言葉…

歌うことが全てだったリカコは、喉の病気で夢を諦めかけていた。そんな時、軽薄そうな雰囲気の奏多という男性と出会う。心臓病を抱えながらも明るさを失わない奏多の言葉に励まされ、彼女は再…