私は美術館に行き、絵画を観ていると、その作品から言葉に表せない「なにか」を感じます。胸の真ん中が熱くなるような、冷たくなるような、不思議な感覚。それが、こちらの作品にも感じられます。文字が織りなす「なにか」の世界に、貴方も誘われてみては如何でしょう。
人魚の伝説が残る島、毎年行われる祭儀、その裏で脈々と行われてきた生贄の儀式。幻想的な文章で紡がれる祭りの様子は「美しい」の一言です。丁寧に重ねられる描写は残酷なこの世界に未だ非現実的な美しさが「確かにある」のだと深く訴えかけてきました。これは伝奇ホラーではなく、詩的なファンタジー。優しく美麗な世界に酔いしれたい貴方へ、おススメです!
まるで叙情詩。どこか浮遊感を感じる文体は、不思議な空間に飛ばされます。また読み直したら、本当に癒やされる…。まるで絵のような世界観。レビューを初めてした作品で、まだカクヨムに登録して間もない頃だったので、よく星の意味がわかっておらず、最初から星三つとかしていいのかわからずそのままにしておりました。作者様、すみません。改めて、星三つで!
もっと見る