天然資源を巡り、先進国に荒らされていく島。脅かされる野生動物や先住民族の暮らし。
現実にある、つらく厳しい事実を想起させるような物語が展開されます。
世界の人々に、若者たちの小さな声は届くのか。
固唾をのんで見守りながら、ただただ一心に祈り、願う。いつの間にか、自分自身もこの世界の一員となって、心の底から「白い虹」の出現を願う心境に満たされていきます。
今こそ、恐怖でもなく私利私欲でもなく、世界中の人たちと分かち合える、同じ大切な願いを空に掲げたい。そう願わずにはいられません。
大切なことを心に刻んでくれる、素晴らしい作品です。ぜひご一読を。