「ふたりなら 溺愛」を含む小説

ローザは街の食堂娘。ところが大公一家が亡命するための人質として、公女と偽って騎士団長に差し出されてしまった。騎士団長はそんなローザを妻に迎えると言い、同居（実質監禁）を始めるのだ…

【隠れた才能を持つ気弱な少女】✕【皮肉屋の腹黒従者】が織りなす異能和風ファンタジー。 自らに穢れを取り込み祓う者達を〈祓い師〉と呼び、なかでも四季家と呼ばれる四つの家は花祓いと…

――あぁ、これ、詰むやつ。 月明りに濡れる庭園で見つめ合う、王太子とピンク髪の男爵令嬢。 ふたりを目撃した瞬間、悪役令嬢ミレーユ・ガスタークは前世の記憶を取り戻す。 ここは恋…

葵が引っ越してきたスミレ荘の隣には、小説家志望の貴志が住んでいた。貴志は葵より９歳年上の頼りなさそうな男だが、葵が困っているときに助けてくれた。葵は貴志が小説家になる手助けができ…

月(つき)が留学から帰ってくると、婚約者が決まっていた。 相手は四大貴族のひとつ夏越家の当主・麗(あきら)。 夏越家は氷龍を祖先にもつ特別な存在。何故婚約が決まったのか月にはまっ…

神世と呼ばれる特区に、十二の神々とその眷属が暮らす現代日本。 特別な異能と美貌を持ち崇められる神々は、穢れの多い現世で堕ち神とならないよう、ひとりの〝巫女〟を選ぶ。 巫女は末永く…

※「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテスト　参加作品※ 《魔女》の娘フリス・ホーエンペルタは、幼なじみの青年シオンと結婚した。 《雷光の騎士》《王権守護者》の燦然たる二つ名…

　代々国王に仕えるバスリー伯爵家には類まれな記憶力を持つ者が生まれる。伯爵令嬢ラーニャ・バスリーもまた、多くの書物を暗誦し他者の言葉を一言一句違わず覚えてしまう。 　国王が病に伏…

ふたりとも焦り、契約を急いでいた。 ポンコツ魔女のリデルは終身雇用されないと習得した魔法のほとんどが使えない。その上、膨大な借金を背負わされ調停屋に取り立ての札を付けられた。特…

放課後、高校の図書室。 僕の前にはいつも、文庫本を開いた杜若さん。 彼女から語られるのは、いわゆる「お約束」の文句ばかりで。 ベタな王道展開もおもしろいのに、と僕は思うんだけどね…

　公爵令嬢のエリアーナはレークライン帝国の王太子殿下アーサシュベルトの婚約者だ。 　しかし殿下はいつもエリアーナに塩対応で辛い日々を送り、いつか婚約解消したいと願っている。　 　…

戸塚知沙は中学１年生。背が高いのが悩みだ。ひょんなことから憧れの先輩と親しくなったはいいものの、先輩の気持ちは……果たして知沙の恋の行方やいかに！ ＊以下ネタバレ注意＊ …

「しかし、なんだなあ、老いらくの恋は身の破滅だな・・・」 政五郎が妙なことを口にした。 「赤城の万次郎が、若い妾を溺愛して、四十八手本の女役にしたり、いっしょに歌舞伎見物に出かけ…

みち花に初めてできた、男子の友達、雪村くん。 彼は綺麗な顔立ちの、やんちゃな男子で、いつも誰かと楽しそうに笑っている。 そんな人だから私とも仲良くなってくれたんだ。 そう思ってい…

空高くそびえ立つ塀の中は、完全に隔離された世界が広がっていた。 白蛇を信仰する白神学園では、11月11日に11人の贄を決める神贄祭が行われる。絶対に選ばれたくないと祈っていた咲…

中学に入学した千歳。 いつも蔑むように人を見るイケメン生徒会長に目をつけられて――。 ※ネタバレ注意 <キャラクター設定> 千歳 　中一。 　言動がちょっと人とずれている。 　…

とある理由で宿題をやたらやり忘れ、忘れ物も多い鈴羽（すずは）は、中学1年生。 図書室の本を返し忘れたことをきっかけに、２年生の先輩で幼馴染でもある至（いたる）にいろいろと目を付…

中学２年の萌は勉強に追われ、目標もなく生きる日々に疲れきっていた。あるとき、路上ライブを行う男の子・律に出会う。変な人、と思いながらも、律の歌に励まされる萌。すると律はなぜか萌に…

とある思惑をもって計画された婚約破棄劇―― そこで私、イェルカ・フォン・シルベスターは、悪役令嬢役のようでした。 最愛の婚約者、アルフレート殿下は一人二役で…… 「イェルカ・フ…

　生まれた時から、理央はずっとみんなと同じにできなかった。走ることもジャンプすることも、踊ることも。 　そんな自分を受け入れ、自身にできる最大限をしながらも、私なんて……という思…