「＃満月」を含む小説

満月の晩、突然俺のマンションへやって来た彼女はタヌキだった。押しかけ女房ならぬ押しかけタヌキは甲斐甲斐しく俺の世話を焼いて心を癒してくれた。俺はタヌキをタヌ子と呼んで、二人の奇妙…

紅葉（もみじ）家の弟として生まれた竜太（りゅうた）は姉の由美香（ゆみか）に思春期の辺りから好意を抱き、段々と惹かれていく。 相手の由美香も満更ではないらしく、竜太を一人の男性とし…

海岸線の全てが『大人数百人分の』深さである断崖絶壁で分断された大地と海。その海の底から満月の夜ごとに襲撃してくる白銀鬼と呼ばれる美しい異形と、人間とクリートと呼ばれる人間に限りな…

天には満月、時刻は12時。さてさて、今日も処刑の時間さぁ！今日のボクはチョコレートドリンクの気分でね。頸動脈を切った後に、その血を集めて混ぜようかなと思ってるんだ。君を横に寝かせ…

ある満月の夜。残業終わり、車で帰宅する上司と部下の会話。彼らの秘密。 ※別サイトにも掲載している作品になります。

サークルの昨年度春部誌の一部を、この度期間限定公開させていただくことになりました。 4月28日より順次公開していきます。 どれから読んでいただいても構いません。 たくさんの方に…

　私には秘密がある。 　それは満月の前後三日間だけ絶世の美女になれるというものだ。しかも私ってかぐや姫の子孫なんだって。うらやましい？そんなにいいものじゃない。初恋だって砕け散っ…

村外れの深い森には入れば死が訪れるという噂があった……。 ある日、一人の村の男の子がその森に足を踏み入れてしまった。 満月の夜、池に落ちて辿り着いた先は…… 見たこともない化物…

幼い頃に神隠しにあって以来、森に近づくことを禁じられた姫「アカ」。 国造りの息子との婚礼を控えたある日、濡れ衣を着せられて原野に逃げる。 満月の夜の度にアカを呼ぶ不思議な声は、森…

京都に暮らす女子高生の柚原実子（ゆはら　みこ）は、ある目的を遂行する為にたった一人で「武蔵野」へとやって来た。 満月がよく見える、開けた場所――目的の遂行に欠かせない条件であっ…

　妹を愛して止まない、妹を愛し過ぎるあまりに病んだ、御土門暁は寝不足だった。全身から血を吹き出す奇病に悩まされる妹を寝かし付ける為に、一日の殆どを眠る事が出来なかった。学校では、…

　高校２年生になった岡田太郎は、同じような毎日を退屈に感じ始めていた。 　その夜はとても綺麗な満月が夜空を照らし、柄にもなくお月見をしようと立ち寄った公園。しかし、そこで起こっ…

腐れ縁の友人・坂本が持ってくるのは奇妙な気配を帯びたものたち。 人ならざる者との徒然なる交流の記録。満月との酒盛りに白木蓮の美女、喋る石狐と真夜中の墓場から出かける夏祭り、等々。…

満月と入力しようとしたら魔月と変換してしまいましたが、あながち間違いでもない気がします。

「女ばかりを好んで喰うモノの怪が出ております」 「食事中に聞きたくないです」 猫の右目にヒトの左目、大きな平笠をかぶった呪い師ユエと、その右目にして相棒のリールー。そしてユエの…

　”私”は大切な人の最期の願いを叶えるために、満月の夜の海へと向かう。

満月の夜。 突然消えた彼からの手紙。 ずっと一緒だと信じてたのに、、、、

満月と三日月は、ある夏に生まれた双子の姉妹。 見かけは瓜二つでも、三日月は完璧な姉の日陰で生き続けていた。 やがて三日月は満月とかけ離れた生き方を選ぼうとするのだが……。

お月さまにいる『野うさぎさま』は実は「恋のキューピッド」だったりする話。

十年にたった一度、 年明けから十回目の満月の夜。 死者の魂は還り来る。 愛しき人に会う為に。 ***一部会話文のみなど、通常とは異なる形式でお送りしております。