「暗」を含む小説

人とは少し違った感性と目線を持った女の子。それでもまわりはそれを受け入れ、共に歩んでくれる。 そのちょっぴり根暗な女の子の普通の生活とちょっとしたスパイスを綴って行きます。

逢魔時（おうまがとき）は昼と夜が移り変わる時刻。人の目が宵闇の暗さに順応する前の状態にある時間帯のことを言うのだそうだ。闇に慣れると人の目は宵闇の暗さに慣れ、暗闇の中でも物の形が…

人生とはいわばルーペのようなものである。全人類共通の大きなルーペを私たちは握っており、一人一人が見たいものをみようとする。しかし多様性があるせいで、ルーペに映る景色はますますぼや…

見渡す限り砂漠が広がる世界。 ところどころに建物は見えるがそこには人影はない。 ここは罪の星と呼ばれる惑星である。 罪人が永遠に苦しむ死のない世界。 その中を一人の女性が旅を…

「世界には、“表”と“裏”がある」 　クラスメイトの美桜に導かれ、俺は裏の世界“レグルノーラ”へと足を踏み入れた。 　二つの世界を行き来する“干渉者”としての才能を見いだされた俺…

仄暗い少年少女の短篇集。

思春期真っ只中の高校二年生、榎本奏《えのもとかなで》。幽霊部員ばかりの美術部に所属する彼は一人の女子に恋をしていた。しかし、根暗な自分には叶うはずもないと青い春を半ば諦めてい…

学校の裏山に異様な人が出るという噂がたった。わたしは「そんな人はいない」というみゆきと山に入ったのだが。

13章目　万霊節 ハロウィンと吸血鬼がテーマの物語詩です。 だれかに片恋をしているらしい少女が、 そのとときどきの想いを詩に綴るかたち。 あとは夢とか、本とか、妖精とか。 一…

青木ひなた（日本画家・30歳）。 １５年前、高等学校の入学式の日に出会った春野陽太（現在高校教師・30歳）に恋をした。 お互い男で性格は真逆もいいとこで、しかもあんな根暗そうで卑…

昔から誰よりもオカルトを愛する暗崎 幽夜は、定期で購読しているオカルト雑誌で、ある記事を見つける。 それは、 【島民が必ず自殺する島？！不可解な島に我々は密着取材！】 とい…

西宮に住む神谷夏樹（16）は写真部の高校1年生。ある屋上でいつも通り風景を眺めていると明るくてある程度人気もある宮本千夏が話しかけてきた。 ｢ねえ。私を撮ってくれない？｣ ある出…

「ようこそ！　リアルRPGゴーストセッションへ！」 ひょんなことからデスゲーム、ゴーストセッションに巻き込まれてしまった普通の少年、山形小雨は、困惑しながらも同級生、霊院滝と共…

「息をするように人を斬る」 刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。 念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客と…

セミがウルサいある夏の日 羽賀 明 (ハガ アカル)は 飛んだ。 20メートルはあるだろう崖から。 僕は この世界とサヨナラする。 ……はずだった。 自らの名を…

俺には嫌いな奴がいる。 そいつはいつも大人しく教室の隅で本をひらいていた。 そう、いわゆる”根暗な奴” 木山高校　２年４組　須川与一（すがわ よいち） これはその俺が嫌いな奴の名…

真夏でも真冬でも──── どんな時期でも屋内で淡々と行われているイメージの強いスポーツ、卓球。 だが本当に、根暗で地味なのだろうか？ 世間のイメージ、先入観を覆す、彼らの死闘を描…

お稲荷さん(の眷属の白狐)に憑かれちゃったバーテンダーさん(30代男性)の、奇妙な同棲？ BLです。こちらは少しだけシリアスなお話を集めます。ページ単位ではなく、章ごとにお話を…