「探しもの 短編」を含む小説

男は見たい本があったため、普段から使っている本屋にやって来た。 入り口付近には記憶に新しいものがあり、奥に進むほどその記憶は薄れていく。 店員さんに連れられて本屋の中間くらいま…

本屋でよく会う君は、僕の新しい教え子だった。 趣味が合う知り合いができたと浮かれていたら、彼女が本屋に探しに来ていたのは『小説』ではなく『漫画』で…。 お題『本屋』に沿って書…

朝、病院に行く途中で、行きつけだった古本屋へ寄って立ち読みしていた僕に突然の便意が襲い来る。しかしその本屋からは、なぜかトイレが綺麗さっぱり消えてなくなっていた。 トイレを探して…

松原秀太(まつばらしゅうた)は本屋に新刊のラノベを探しに来た。 すると、クラスメイトの馬場春奈(ばばはるな)に遭遇してしまう。 なんとか馬場さんに気づかれず、ラノベを購入してこの…

異世界転移をしたけれど、世界には何もなかった。 崩れた家屋と残された文明の残滓。それから無限の静寂と退屈だけしか残っていない。 この世界で僕らは『楽しいこと』を探した。 これはオ…

KAC20231『本屋』参加作品です。 出口のない悪夢に迷いこんだ僕に謎の男はこういった。 「この書店のどこかにいる白鳥を探しなさい。そうすればここから出られるでしょう」

移民が可能な惑星を探していた我々は旅の途中で、全く異なる技術で作られた宇宙船を見つけた。 中にいたのは、異形の宇宙人。しかし彼らは知能を有し、また、生態系も我々に近しいことが判明…

時は平成元年。フリーランスのカメラマン中野飛駒は地元の写真館の仕事もやっている。 神社の参道沿いにある写真館には、ときどき幽霊が出るのだとか。

　この世は大きな演劇だ・・・・・みんな、気づかぬうちに役と台本を与えられそれの通りに演じているそう思っていた・・・・・あの子に逢うまでは・・・

はるかはるか東の土地。 お日様が昇るずっと先に、悪い預言を閉じ込めた塔がある。 ナーリー国の末姫ユーエンは、どうしてもその予言者にい会いたい理由があった。

彼には悔やんでも悔やみきれない後悔がある。 孕ませた女を捨てたことだ。それは、捨てられたでもない、捨てたに等しい。 探し歩いても見つからぬ姿を求め続けたが見つからず、やがて転…

　大学のサークル「いみじくもひとごこち」。 　零れるように切ない彼らの想いは、煌くかけがえのない時間を象徴し、緩やかに穏やかに過ぎてゆく。 　誰かが誰かを大切に想い、誰かが誰…

　かつて光彩色の丘と呼ばれた大陸に、特別な資源を有する三つの国があった。 　しかし、その資源を独占しようとする者が現われ、三国は争うことになる。 　後に『消失戦争』と言われる大戦…

真冬のベルリン州立図書館。 その場所には、人間に寄り添う天使たちがいたという。 真実を探しに来たはずの私は、太陽の味がするアイスバインと出会うことになる。

僕の学校には変わった言い伝えがある。それは「3-Aの机は動かしてはいけない」というものだった。何故そんなルールがあるのか。それを守らなかったどうなるのか。新聞部の僕は調査を始めた。

高校生の聖は10年前に家を出たきりあったことの無い兄の死をきっかけに、兄の考えを探し始めた。とある川で見つけた狐に導かれて、時間と距離を超える兄弟愛の物語。

第二の『The Catcher in the Rye』と言ってもいい作品！　今作は著者が大学院生時代に修士論文として研究した作品、J.D.Salinger『The Catcher…

高校一年の息子を持つカナコの本業は、スパイである。 かつて任務中に命を落とした夫の仇を探し、カナコもスパイの道へ。 だが、カナコは敵のトラップにハマり、快楽に墜ちてしまう。 …

不慮の事故によって家族を失った中学生、笹倉芳人。 引き取られた親戚の家でも学校でも平穏はなく、親戚一家には厄介者扱いをされ、学校では虐められて過ごしていた。 端麗な顔立ちの芳…

戦国の世。燃え盛る炎に囲まれた城に、主従が残されていた。 年上の姫と年下の護り役。 最期の夜に、二人は初めて己の思いを口にする。 そして結ばれた約束は、令和の世に続く。 生まれ…