「……の、ようなもの」を含む小説

01 　僕と羊の関係を説明するのは、小学生にフィリップス曲線について説明するほど難しい。説明にあたって、失業とインフレーションについて理解してもらわないといけない。まず、ニートと…

ふと浮かんだ独り言たち。 そういうものだよね、そういうものだよ。

　主人公の天木十八は、女医の妻と小学生の一男一女をもつ、平凡な三十六歳の父親である。 　兼業型イクメン主夫を自負するする十八は、その日の朝も、輪番の夜勤で不在の妻に変わり、二人の…

私と身内のために作るメモのようなものですが、「片手間に書く」ということがやりやすい、扱いやすい設定の作り方をまとめてみます。 設定が散らかりやすいという場合などにも参考になるか…

戦国時代が終わり、世が平定された時代。 かつて合戦で悪鬼羅刹と恐れられた少女・鶴千代も、ついに病に倒れることになった。 ——惜しい。実に惜しい。自分より強いものに倒されるのでは…

渡邊紗千香は現在無職。そろそろ仕事を探さなくてはいけないと思っていたところ、祖母がぎっくり腰になったと母から聞く。「手伝いに行ってきて」と母に頼まれるものの、紗千香は正直行きたく…

都会の真ん中でしがない日々を過ごす筆者が「金曜の夜だから」こそ綴る、日記のようで日記でない、創作の活動報告に寄せつつも完全なる活動報告とは呼べない、言うなれば週刊エッセイのような…

名著「六韜」など、後代になっても親しまれる軍書をしたためたとされ、太公望の名で知られる伝説の軍師、呂尚。 彼を姜子牙とし、魔獣や仙術、宝具や妖怪の類と共に描いた痛快絵巻として今…

供養を兼ねたゆめにっきのようなもの。 ●1話完結。 ●実際に見た夢をベースに脚色を加えています。 ●場面転換が急すぎて覚えていないところは【中略】としております。

この世界は階層型となっている。 空を見上げると歯車のような複雑構造をとる駆動があり、そこから更に上へ上へと世界は続いている。 数多の人が上へ昇り、数多の人がこの地へ下ってくる。 …

初期メンバー8人に加え、新たに2期生として5人の新人がデビューして乗りに乗っている新進気鋭のVtuber事務所【CRE8】。 時に事件に巻き込まれたり、炎上に飲み込まれたり………

　西暦二一二二年。突如、世界に広まった終末睡眠症候群《ESS》によって、人類はわずか二年のうちに人口の四割を失い、世界はゆるやかな終焉へと向かっていた。 　十七歳の少女・島寄未希…

楽練は、懲役を言い渡され絶望したショックで前世を思い出す。 しかし彼女の人格は、19年10ヶ月の人生により既に完成されており、ただ不快感にさいなまれる。 同時に魔力に覚醒し、楽練…

突如として神に呼び出された少女は、不老不死の能力を与えられ、無理やり異世界へと転移させられることとなる。ただ、その不老不死の能力というのは決して良いものではなかった。死なないので…

名ばかりの子爵家の令嬢セフィーナは見合いを断る口実を探していた。 たとえ行き遅れたとしても、お金はあっても女関係がだらしないという噂がつきまとう人だなんてまっぴらごめんで、なによ…

　人見知りで引きこもりの小説家志望「叶乃満弦」は２５歳の誕生日を迎えた翌日、「契約」に基づき、「お見合い」をすることに。 　現れた胡散臭い男性は、自らを「異世界から来た魔法使…

俳句と川柳には実は違いがあって、 俳句は、自然や季節を題材に文語体で詠まれるもの、 川柳は、人をテーマに口語体で詠まれるもの、らしいです。 でも別に明確な区別の基準があるわけで…

　今回は「三人称一元視点」をさらに一歩進めた書き方を試してみました。 　「三人称で書かれた一人称視点」のようなものなのですが、着想を得てから仮の物語が思い浮かばなくて、あまり入り…

人間が眠っているあいだに巨大な種子のようなものになってしまう「種子化現象」が世界中で起きていた。種子化するのは男性に限られていた。このまま種子化が続けば人類は滅亡してしまう。種子…

　幼い頃から人の表情や態度、声色でその人の感情を読み取り、その場にあった対応をしてきたオレ。人と絡むのが億劫になり幼馴染みが一切いない都会の大学へ進学するもそこに待っていたのは―…