終わる眠りのいとまに「おはよう」~Hallo to the next world~

蒼桐大紀

ECHO LOG 001


 そうして人類は永遠の眠りについた。

 いまはただ、その時を待っている。

 人類。私一人のことなのに人類って言っちゃうのは大げさかもしれないけれど、もう私が知っている人も、私を知っている人もいない。

 これから知り合うつもりもない。

 十七で考えることじゃないとは思うけれど、家族も友達も、ネットの向こうにも私を知っている人がいなくなって、残存生活者支援施設なんてとこに放り込まれたら、こんな風に割り切れるようになっても仕方ないだろう。

 だから、しめくくりはこの一言にしようと思っていた。



     ‥




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