ラスト・ロスト・フェアリーテイル　～本を買うために本を書きたい人生でした～

　人見知りで引きこもりの小説家志望「叶乃満弦」は２５歳の誕生日を迎えた翌日、「契約」に基づき、「お見合い」をすることに。

　現れた胡散臭い男性は、自らを「異世界から来た魔法使い」だと名乗る。

「ビジネスの話をしましょうか」

　恋だの愛だの関係ない、全ては互いの利益のため。
　魔術を教わる対価は、彼のお嫁さんになること――


　人の心が読める「呪われしもの」と、現実を見失った「夢見る乙女」
　そして、取り残された「取り替え子」――
　運命なるもので繋がった三人の、家族ごっこのはじまり

　――私はこれから、どんな世界を生きるんだろう？