「カクヨムオンリー 猫」を含む小説

　絵を描くって、どんなだったか。わからなくなった僕の前に現れた一匹の猫は、自分を描け、と尾を振るのだ。

そこに配された犬と蛙は大きな葉をはさんで３０センチ以上近寄れません。夜明けまでおしゃべりを楽しんだふたりに……。

　生温い風を送る扇風機。粘着質な熱に塗れてひどくグダつく体。「私」は天井を見上げてまるで酸欠の魚の様に口を開閉させる。欲するのはこの退屈から抜け出す転機。全身に張り付く不快感を取…

真夜中、僕は廃墟へと足を運ぶ。 そこには猫系彼女がいて、僕は彼女との逢瀬を楽しみにしているからだ。 今日もほら、屋上へ行くと彼女の姿が……。

高校生の宮本浩治が、ある朝、父親に紹介された許嫁は猫ちゃんだった。 宮本家は四代に一度、猫の嫁をもらう風習があったのだ。 どう見たってただの猫、そう思っていた浩治だったが、一族に…

　元勇者、テオドールは、魔王を討伐した彼を讃え、陥れた人々が暮らす王都に帰ってきた。 　すっかり風体が代わってしまったテオドールが、悲劇の英雄、勇者テオドールだと、気づく人は…

これは、負け犬であるビリー、つまりこのオレが、不思議な猫に会う話である。

昔、むかし 猫のヒメには幼いころに将来を約束したトラがいました でも、気難しいお年頃になって…… --- --- --- --- --- --- 【2017年第24回「電撃…

林間学校で森のバンガローにやって来たサリー。 悪友アミリアとリリスと抜け出し、ヒッチハイクで街へ出ようと画策する。 そんなとき、湖のほとりで出会ったベンという少年に出会う。 3人…

春、はじめて彼女についてあること知る。 彼女とは別の小学校で、同じ中学校の新入生で、同じクラスだった。教室では話したことがなかった。でも、あるとき、帰り道で出会って、それから、下…

　「今日も会ってもらえなかった」 花束を抱えて部屋に帰ってきた元勇者テオドールは、婚約者シュザンヌと同じ名前の猫を抱きしめる。ふわふわの淡い色の美しい毛並みをもつ、青い瞳の猫シュ…

国中がお祭りモードになる盂蘭盆会や年末年始、身寄りのないハトコにとっては“ひとり”を突きつけられる鬼門の日々……。

女子高生があらぬものを産む話です。

　 学校に通わずに仕事をしている猫獣人の少年は、突然の雨に逃げ込んだ路地で、ずっとこの場所に立っている天使の像に話しかけられる。 　二人は、何度も話をしながら、友情を育んでいく。…

【第一回　G'sこえけん中間審査突破作品】 ペットショップでバイトしている彼女は猫みたいで愛想がない。でもかわいい。 なんとかランチに誘えたが、いきなり「私猫だったの」と言われ…

ある日突然女子高校生が猫みたいに……。

猫族に転生して拾われた先は、氷のように冷たく気高いと言われる氷姫でした。

【くろひつじプロダクション】ウィークリーテキストコンテスト 会いたい人がいるから僕は今日も散歩に行く。

猫好きの少女、東雲 柚樹（しののめ ゆずき）は学校の帰りに車に轢かれそうになった猫を庇い、他界した。目を覚ますと目の前に猫耳のついた女性がいた。その人に感謝され、お礼に異世界転…

【くろひつじプロダクション】ウィークリーテキストコンテスト 浮世絵美術館の帰り、展示されていた浮世を思い出しながら駅に向かって歩いていたら、 突然猫に話しかけられた。