猫のように 🐈
上月くるを
猫のように 🐈
ああ、やっと終わってくれた……。
ハトコは心の内でつぶやきました。
両親を早くに亡くし、兄弟姉妹もおらず、四十歳を間近にしてパートナーもいないひとり暮らしにとって、一年に何日かある鬼門のひとつ、盂蘭盆会がようやく……。
🍑🍆🍏🍇🥒🌶️🫐
国中がお祭りモードになればなるほど肩身の狭い思いをし、人目につかないように行動し、結果的にさらにさびしさを募らせるのがおひとりさまのいつものパターン。
れっきとした日本社会の一員でありながら、こういうときだけ透明人間のように、もっと言えば戦時中の非国民のように扱われるのが、如何にも釈然としないのです。
でも、どこに抗議のしようもなく、丸くなってぎゅっと目をつぶり、自分のお腹に顔を埋めて嵐の通過を待つ猫のように、ひたすら堪えてやり過ごすしかありません。
💖💚💕🥰💑💓😻
でも、一緒に哀しい思いをしてくださっている方々、どうかご安心くださいませ。
どうやらつぎの鬼門の大晦日までにやさしい方と巡り会うみたいなので。(^_-)-☆
猫のように 🐈 上月くるを @kurutan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます