「短編 ホラー」を含む小説

深夜の自転車

『金糸雀（カナリア）』。そう名付けられただけの一人の女性。 別に彼女が悪いのではない。ましてや、名前にも《悪意はなかった》。ただの文字列なだけだった。ただ、間が悪かっただけ。

私が悪夢を見る時は、いつも灰色のドロドロが体の中に入ってきます。ドロドロのせいで見た夢を書いていこうと思います。

僕は彼女の予約してくれたホテルで、今日プロポーズをする。それなのに、出だしからプラン通りにいかない。邪魔をするやつばかり。どうして理解してくれないのだろう。僕も彼女もこんなに好き…

昨今、延命治療の代わりにゾンビ化を選ぶ人が増えている。 苦痛を伴う闘病生活とは異なり、いったんゾンビになってしまえば痛みや苦しみは感じなくなるからだ。見た目だって、普通の人と何…

僕は家でも学校でも、上手くいってないことから、帰り道は重い足取りだった。 そのせいか、見かけない神社に入る。 僕の日常はこの日から変わっていく。 今は朧げな見えない存在に魅入られ…

小学生の莉乃は友だちの有紗と、プールに行く約束をしていた。 約束の場所にやってきた有紗の様子がなんだかおかしくて……？ ※怖くありませんが、ホラー表現を含みます。 SS集『し…

掌編・短編程度の純文学やホラーやSFなど。 以前に書いた、【汪溢する言葉】という掌編・短編をまとめた作品の続編であり派生であればと思っています。 気が向いた折に更新します。 …

夕暮れ時に私は一匹の猫を見つけた

「お兄ちゃんにまとわりつく悪い虫は、私がぜんぶ始末してあげるね！」 そう言った義妹の声は震えていた。 夜の路地裏には、俺と義妹の他に人影はなかった。 頭上には月明かり。義妹は華奢…

目が怖い男の話。 ツイッターに載せた140文字小説の書き直しです。

山の開けた道に一枚の獣の皮が落ちている。祖父は皮は山の恵みであり、それ以上を求めて森に踏み込んではいけないと言った…あれから１０年、消滅集落の記録を撮るために大学の友人とともに祖…

何年か前に書いてpixivにアップしたものの手直しです。 一応何人か死んでいるので、セルフレイティングを設定しています。

その村には変わった墓地があった。その名も一人墓地《ひとりぼっち》。人里はなれた山奥に１つだけあることから、そう呼ばれていた。転校生の聡太はクラスに馴染むための度胸試しとして、その…

無自覚霊能者「俺」とオカルトマニアのタカヒロ、怖がりのケンゴ、自称霊感少女サヤカのお話。

小学五年生の主人公・三上蒼介は、冬休みの宿題で、来年の干支である「馬」の文字を使ったことわざを調べて作文するという課題を与えられる。 来年に12歳で年男・年女となるクラスメイト…

仕事や周りの人間関係に疲れた俺は、《レンタル妹》と契約する。が、現れた相手は意外な人物だった。

ルールは1話完結であること。長すぎないこと。あとは何にもなし。 仕事の合間に、待ち合わせの暇つぶしに、少しだけ立ち寄ってみませんか。 あっ、そうこうしているうちに開演の時間が近…

女性アイドルグループの曲とダンスと振り付けをコピーするダンス部の女子三人と、マネージャーを務める男子生とが出ます。 ホラーです。