「骨」を含む小説

人が消えた、絶海の大陸。 そこは、化物共が跋扈する、生と死が溢れる大自然。 人など存在できぬ環境で、何年も生きる〝人〟がいた。 彼は戦士であったが、同時に彼は獣だった。 …

鉄と、魔法と、肉と骨。 海と皇帝。 電子頭脳とネクロマンシー。 ペルセウスとメデューサ。 鯨。

そのバイクのナンバープレートには、地獄行きのサインが隠されていた。 平穏な住宅地を突如として襲った謎の爆弾事件。 現場から走り去るバイクを目撃したのは、まだ幼い小学生が二人。 …

母を弔った火葬場の収骨室で、ふと記憶の底から浮かんできたのは、わたしが小学生の時に発生したある連続児童殺害事件の犯人の顔だった。 ひょっとしてわたしは、とんでもない思い違いをして…

あやかし、モノノケ、妖怪、幽霊。取り憑かれるなら何でもござれ。 兄と妹が、名も姿形も取っ替えて、あやかし蔓延る八百八町を妖刀片手に鬼退治。 近世じゃぱん風ライト時代劇ファンタジー…

初めて入るラーメン屋。カウンターだけの小さな店だった。 "Ｌ"字状に伸びたカウンター前に固定された椅子が八つ。其れだけの狭い店。

【 完結しました！】 人生の大半を童話に費やす童話の国の王女、リリィ。 彼女の優先順位は、一に童話、二に童話、三にお父様で、四に童話。 執事のお小言さえ聞こえてこなければ、何時…

ラーメンを食べる時の眼鏡の不便さを愛せる人に、悪い人はいないのです。

暗い暗い地の底、そこに一体の白骨死体があった。 不思議なことに長い時の中を過ごしたはずの白骨死体は朽ちることなく磨かれたように綺麗な状態であった。 本当に白骨死体なのかと疑うくら…

極々普通の日々を過ごし、あと少しで大学生になれる！はずだった、高校3年生の主人公、但野ユウキは突然異世界転移をしてしまう。 ユウキ本人はあくまでも自分は普通だ！と思っており、周…

幼なじみを助けたぼくは、幼なじみに棄てられてしまった。 どうして？ ぼくは、ゴミ掃除をしただけだ。 キミを恐怖に陥れようとするものから、助けただけだ。 ────────────…

向かい合わせの青信号でも、進めない時がある。進みたくない時が。 俺と従姉妹は、古い道場の二人きりの門下生で、物心ついたときからの幼馴染で……。 両親達は、勝手に許婚のラベルを貼り…

　冒険者のケビン・パーカーは遺跡を探索中、落とし穴に落ち死亡してしまった。 　それから２０年……ケビンの意識が戻ると、なんと自分の体は骨となりスケルトンになっていた。 　遺跡…

松原の狐たちという大阪府松原の「寿司の折を盗む狐」に着想を得て、長命な妖怪変化で力のある狐がもし人間を愛してしまったら、というお話です。元々長編予定でしたが、短縮して短編にしてい…

「おんし、棄て子か？」 血と煙と炎に包まれた城壁都市で、金の髪、琥珀の目を持つ骨と皮だけの童を拾った。 貧相な童だったというのに、ぎょろりと睨むその瞳の強さは、生きようとする強…

バキボキ体を鳴らすと、骨が正常な位置に戻るようで気持ちいい。しかしそのように捉えるのは誤解らしい。

ありふれた少年、山田哲郎は、大嫌いなものがあった。 よくテレビドラマとか漫画とか小説とかで書かれてる 「ラブストーリー」だ！！！ そんなに恋愛がうまくいくわけねえだろ！ そん…

ゆあんさま企画参加作品 葵（あおい）・・・詞が亡くなり、無気力になっていた。 詞（つかさ）・・・骨癌にて死去。自他共に認める葵のパートナーだった。 ＊葵は親友の詞の死により走…

村の少年・ウィンは小さな村でひっそりと暮らす普通の人間であった。 しかし、ある時村の人々が体調の悪化を次々に訴え始めた その翌日には村の全ての人間がゾンビになっていて、 その…

葵は親友の詞の死により走る気力を無くしていた。 そんな葵のもとへある日、死んだはずの詞から手紙が届く。 そこには二人で目指した舞台への想いと、葵へのエールが書かれていた。 葵は再…