普通な僕の異世界転移 ~普通とは名ばかり最強異世界人~

江口蒼

異世界転移

第1話 突然の出来事

彼...但野ただのユウキは高校3年生で両親は共働きで兄弟もいない。ごく普通に高校生活をおくり、ごく普通に大学進学も決まった。


 そんな普通に過ごしてきたユウキに、その日は突然おとずれた………


 その日は休日で、少し外で散歩でもしようかと歩いていたら...突然、誰かに後頭部を殴られたかのような感覚に襲われ、ユウキはそのまま意識を失った…





「う、うう…頭が、痛い、何が起きた?」


 そこでユウキはようやく気づいた。


「え?ここ、どこ??」


 そこは見たこともない森…


「とりあえず誰かいないかさがしてみるか」


 ユウキは、不安しかないが1人では何もできないのでとりあえず他に誰かいないか、人を探してみることにした。


「だれかーーいませんかーー?だれかーー…」


 30分くらいそうしていたか、それでも誰もいなかった。それから10分ほど森の中をさまよっていたらひらけた場所に出た。


「ん?これは、街?あそこなら人がいるかもしれない…行ってみるか」


 とりあえず人がいるかもしれないと街に向かうことにした。そこには、門番と思われる兵士姿の男が1人いた。


「あの〜すいません」


「?はい、なんでしょうか。(旅人?にしては若いしその格好はなんだ?)」


「あ、えっと、ここってどこですか?(よかった〜言葉は通じるみたいだな!)」


「ここはヴォルトゥ王国の王都ヴォルトゥです」


「あの~入ることって出来ますか?」


「では、身分証の提示をお願いします」


「あ〜(あ〜やっぱり)」


「どうしました?」


「あの〜えっと〜その〜」


「?」


「えっと、その森で、迷ってしまってその時に荷物を落としてしまってその時に無くしてしまったんです。(危ねー、我ながら今のはナイスな嘘!)」


「ああ、そういうことでしたか。でしたら一度中で、お名前などを教えてください」


「はい、わかりました」


 そこからユウキは、門番につれられて、門を入ってすぐの建物にはいった。


 そこでは、簡単な質問をされた。


「まずは、お名前と年齢、ここには何をしにきたのかを教えてください」


「はい、えっと名前が但野ユウキといいます。年が、18歳です。それと、何をしにきたかは森で迷っているところにたまたま見えたので来ました」


「では、なぜ森に?」


「それは〜(さすがに目が覚めたらそこにいたなんて言えないしな〜)えっと、旅の途中で森には特に用があったわけではないんですけど、たまたま入ったら迷って荷物も落としてさまよっていたんです」


「それは、災難でしたね。質問は以上です。身分証を再発行なされますよね?」


「あ、でもお金もないですよ?」


「大丈夫です、お金はかかりません。では、こちらのに血を一滴垂らして下さい」


そういうと、門番の男はナイフを渡してきた。


「わかりました」


ユウキはそれを受け取ると指に少し傷をつけ血を一滴垂らした。

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