「短編/人外」を含む小説

恋人にこっぴどく振られた帰り道、主人公は透明な翅の蝶に出会う。 蝶に導かれるまま歩いた先で出会ったモノとは。 日常から非日常へ誘われる一夜の物語。 ネットプリント企画「#ペーパ…

　戴冠式から一月後、新しい国王となったウルは、幼馴染ロッツの一人娘を王妃として城へ召し上げた。 　ここに、二十四歳と三歳の年の差夫婦が誕生する。 　事情を知る前国王は、息子のウル…

「ア・メリー・エドゥアールド・メッセー、ルスラーン！」 そんな朗らかな声と共に、一つの包みを差し出してきたアリョーナを見て、ルスラーンは目をぱちくりと見開いた。 確かに今日はエド…

かつて、闇の領域を支配する魔王の侵攻を受けて追い詰められた人々がいた。 選ばれし戦士たちや、神の一族、時に魔の一族とも協力しながらこれを撃退したが、その中でヒト種族の勝利に大きく…

私この前こんな夢見ましたよ、という報告です。私の友人は私の夢の話に飽き飽きとしています。私が口を開けば夢の話しかしないからでしょうか？――きっとそうでしょう。「悪質な睡眠をとって…

あの世への水先案内をする死神の姿は、死者や死期が近い者にとって最も大切で会いたいと思う者の姿に見える。 しかしそんな存在がいなかった少女には死神自身の姿が見えた。 「なら大切な…

身寄りのない赤髪の青年クフェアは、特待生として入った学園で退屈で最悪な日々を過ごしていたが、八つ当たりで盗んだ宝石から出てきた謎の女を巡って優等生のルーカに目をつけられてしまう。…

もう、生きているのは苦しいんだ── 血に染まった真っ赤な海で、一人。終わりを告げようと足を踏み出した矢先。どうしてか、真っ白な翼が生えた。 その翼は、海をとことん弾いてしまった…

──僕が生まれた時、君が僕の世界になった── 儚くも美しい、そんな月に恋をしてしまったクラゲのお話。

人間に騙されたあげく売られた少女は、自分の脱出する事を協力してもいいと言った男と出会った。 その目的はいったい？ 一度騙された少女はそのことを承諾するのか？

短編1話完結です。 出来るだけ読み易い作品を、と作りました。 トカレフ、という操り人形(傀儡)職人の少年と、アリア、という少女が織り成す純粋なラブロマンスとなっております。

トイレに行く度に便の報告をしてくるジュリという女の子と僕との少しお下劣な話です。過激な表現こそありませんが、緩やかに、着実に、ふつふつと気分を害するようなことが書いてありますので…

ひとりの少女が迷い込んだ場所はこの世ではない世界。そこで出会ったのは……

薄暗くて埃っぽい部屋がわたしの唯一の居場所だった。 毎日毎日窓の外から街を見るだけのわたしに、突然話しかけてきたのは黒い翼を持った彼。 毎日来ては羽根を残して去っていく彼は、ど…

健太郎は普通の人間では無かった。自分の内臓と会話ができるのだった。内臓達との共同生活の中で健太郎が見つけたものは！

十六年前、“冬の精霊”の暴走により、世界は冷たい氷に覆われてしまった。四季を告げる「精霊石」は分厚い氷の下で眠り、永く厳しい冬の時代が到来する。 終わらない冬が訪れて十六年。 …

あやかしの子守をするために生きてきた青年「紘」と、ざしきわらしの少女「花」。ある夏の日の、ふたりの一日だけの駆け落ちのはなし。

この世界には、四つの人ならざる種族がいる。 それらは神に背く存在であり、決してその存在を許してはならない。今すぐに消し去るべき、おぞましい存在だ。 故に、我々聖協会は彼らに刺客…

第52回Twitter300字SS お題「咲く」参加

人でないけれど人に近いもの。 生死を持たず、病も持たず、領分の異なる者達が結ぶ縁の瞬間。 少し奇怪で不可思議な異類交流短編集。