内臓と内緒話

作者 盛田雄介

25

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★★★ Excellent!!!

本作では主人公と主人公の内臓が喋ります。
これだけでとてもキャッチーなファンタジー設定なのですが、物語の最後にはもう一捻りあるので最後までお楽しみを。

近い将来、ウェアラブルデバイスや、体内センサーの発達、はたまたナノマシンの一般利用などが行われるようになると、この物語のような会話劇が日常化するかもしれません。

食べすぎたら胃に怒られ、野菜が足りていないと小腸や大腸に怒られ、安いワインを呑んだら舌に怒られるのでしょうか。そういったことを考えて読んでみると、ファンタジーだけではなく、リアリティのあるSFにも見えてきますね。盛田先生らしい名作短編小説です。

★★★ Excellent!!!

内臓と話せる会社員主人公の、ショートストーリー。
ネタとしても斬新ですが、内臓たちが良い性格(?)をしていて、軽妙な語り口でずんずん読めてしまいます。その勢いで最後に突っ込んだ時は、思わずニヤリとしてしまいました。
自分も胃に叱られるような生活をしてるので、たまには労わろうと思います.......

★★★ Excellent!!!

 自分の臓器と話せる主人公は、臓器たちの指示のもと、今日も生活する。舌が「刺身を食うな」と言ってくれたおかげで、生魚にあたらずに済んだことから、主人公は大きなプロジェクトに携わることに。主人公は来る日も来る日も仕事にいそしみ、臓器たちを労いながらプロジェクトを進めていく。
 有能な舌、よく話す胃、寡黙な肝臓。臓器たちのキャラクターも豊かだ。主人公は、彼らと一致団結して、ようやくプロジェクトの企画書を作り上げる。
 しかし、彼が明日の発表のために早めに眠ろうとした時、衝撃的な事実が待っていた。さらに、ある臓器のために、主人公は――。
 最初は心温まる臓器とその持ち主の物語だが、ラストには恐ろしい現実が待っている。

 是非、御一読下さい。