近未来には胃と会話している……かも?

本作では主人公と主人公の内臓が喋ります。
これだけでとてもキャッチーなファンタジー設定なのですが、物語の最後にはもう一捻りあるので最後までお楽しみを。

近い将来、ウェアラブルデバイスや、体内センサーの発達、はたまたナノマシンの一般利用などが行われるようになると、この物語のような会話劇が日常化するかもしれません。

食べすぎたら胃に怒られ、野菜が足りていないと小腸や大腸に怒られ、安いワインを呑んだら舌に怒られるのでしょうか。そういったことを考えて読んでみると、ファンタジーだけではなく、リアリティのあるSFにも見えてきますね。盛田先生らしい名作短編小説です。

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