「聞けん」を含む小説

　許すではなく、赦（ゆる）す―――― 　私は出会ってしまった、赦されぬ恋に。 　姿は見えても、声は聞けても、触れることはできない。 　そんな不思議で、甘く切ない恋。 　住む世界が…

「は？　朝からセクハラですか、先生」 いつも私を困惑させる先生。勧めてきたのは女物の下着である。 聞けば観測するかしないかで振舞いが変わる「量子パンツ」。 先生は一体何を考えてい…

転校してきたばかりのクラスメイトの女子 白雪恋雪。 そんな彼女に放課後呼び出された平木孝汰は彼女から「雪女」であることを告白される。 動揺する孝汰をよそに、恋雪はこう続ける 「私…

女騎士ヴィラローザは、騎士団にて自身と並び称される強者ギルフォードから、決闘を申し込まれる。 彼をライバル視していたヴィラローザは、返り討ちにしてやると息巻くが、よくよく話を聞…

　（あらすじ） 　高校生、北村一樹の通う私立高校には生徒は必ず何らかの部活に入らなければならないという奇妙な校則があった。 　双子の妹である北村マリアからの助言でそれを知った彼は…

ある回答者が独白に近い形で質問者の問いに答えていきます。 穏やかさと切なさを織り交ぜて問いに答える回答者。 さて質問者が本当に尋ねたかった問いとは何なのでしょうか。

　人の話を聞き流してしまう馬耳東風少女：東風谷奏美は妄想に浸ってしまいがち。人一倍知的好奇心があり、様々な雑学やユニークな考えを持ち合わせている。 　主人公：正立桂馬はそんな不思…

『俺』こと私立探偵の乾宗十郎は、警視庁の五十嵐真理警部に頼まれて、日本のあるミッションスクールに留学中の欧州は某王国の姫君のボディガードをすることになった。 聞けば彼女は半分日本…

狭すぎる世界で失恋したばかりの涼実が自分を知る夏の話

——20世紀最後の夏、私は彼女とたった一夜の恋に落ちた。 森の麓の寂れた公民館。図書室の不思議な少女。バツイチ彼女の半生と腕につけられたストライプ状の火傷の痕。カザルスのチェロで…

「俺の助言を聞け～！」 目覚めると、そこは出口がない密室の中だった。目の前にある幾つものモニターの向こうには広大なダンジョン、そして三人の少女が映っている。どうやら俺がこの密室…

非リアはリア充至上主義のこの世界で叫ぶ。

高校二年生、青春の真っ只中とも言えるその時期で悲しいくらいに青春を謳歌できていなかった少年、太一。 太一はいつものように趣味の読書のため、学校の図書室で本を探していた。 目に留ま…

夏の日の記憶の話。 …今の大学生のお祖父さんはもう戦後生まれなのでしょうが…。

オーディションで選ばれ「2Luna stories」というBLドラマで共演したRoiとYun。監督から「相手を好きになれ」と言われ、仲良くなる二人。けれど、相手は本当に自分の事を…

どことも知れない場所、いつとも知れない時。 闇夜の人里離れた場所に二つの人影が立っていた。 彼等の足元に転がる「ソレ」は、確かに人の言葉を発していた。 やがて「ソレ」は、自身がな…

練習がわりで作った作品を置いています。ある程度批判的なご意見を聞けたらと思っております。

これは、十六世紀九州戦国時代の対話編です。時代を反映して大友家が物事の中心にあります。また時年順です。 楠林の章　菊池義武と鹿子木寂心 智謀の章　阿蘇惟豊と甲斐宗運 人事の章　…

　世界は、争いを回避するために統合と離散を繰り返してきた。 　歴史を顧《かえり》みると、大小多くの争いを繰り返しつつ、悲劇と喜劇が刻まれ続けてきた。 　古《いにしえ》から見守っ…