「平成」を含む小説

四方晴彦は両親の離婚により、母方の実家への引っ越し、東京私立の中高一貫校から田舎の公立中学校に転校した。同じクラスの学年一番の学力を誇る、どこか暗い陰のある路花という女生徒と、親…

◆——これは、しば桜という小さな花に励まされていった小さな女系家族の明治から令和までの不思議なお話です。 櫻絵の祖母となる風間フクは、激動の関東大震災で、生涯の伴侶、生原元を得た…

平成の世に生きる平凡な男子高校生青山耕平が、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップ！　目覚めた先は出羽、米沢の地で、戦国大名伊達輝宗の領国であった。そして、耕平は自分が伊達家重…

あたしの素敵な先輩たちを見てください。見てみて。みーんな素敵なの。あたしに優しくしてくれる。 あれれ、でもなんでかな？最近お腹が変なんだ。

　『自由禁止法』が施行され、全ての国民が自分より目上の存在に何もかもを従い生きていかなければならなくなった2050年代の日本。 　幼少期に両親が『子供に自由を与えた罪』で投獄さ…

―― CAST ―― （武田信治） 主人公。趣味は俳句と妄想。婚歴あり（バツイチ）。どちらかと言えば残念な部類のアラフォー管理職。「のぶはる」と読む。毘沙門天と深い関わりを持つこ…

若い僕たちが全てを諦めるには十分だった。

テレビに出ない（テレビ横浜のマリンズナイターは出るけれど）天才噺家、萬願亭道楽がなぜか民放の首都テレビの『灼熱大陸スペシャル』で自らの半生と昭和・平成・令和の笑いについて虚実を交…

今年の本家「紅白歌合戦」はどうにも、おもんない感じがするので、私がこの一年間、最も観聴きしたり、歌ったりした新旧の曲を此処で一気に展開します♬

平成の天皇誕生日に生まれた私たちは、文通によって友人になった。 平成も終わりに近づいた頃、彼女は手紙を寄越した。 「令和ってなに？」と。 これは私たちに訪れた、すこしふしぎな物語…

各種ファミレス以外なにもない地方都市と、始まってもいないのにいつの間にか終わっていた愛とか青春とか。 たとえば夜中のゲーセンのコインゲーム、誰も話していない車の中、鹿注意の看板…

二〇〇〇年に就職し、平成不況の真っ只中、必死に生きていたひよっこサラリーマンの物語。男には仕事より、大事な何かがある。すけべ心は人生の推進力だ。

『健全なる精神は健全なる身体に宿る』 心身ともに摩耗した文豪・芥川龍之介は魂のバカンス、という名の『お試し転生』を勧められる。その道連れに選んだのは親しく深く付き合ったどの面々で…

　1997年から2000年にかけて、同人誌『Griffon's Garden Offline』に掲載した全５回の読書案内エッセイ。 ■「第一回　創造の愉楽」（1997年）で言及…

日本史最大の英雄、織田信長。 彼の名を、彼の人物像を、知らないと言う日本人はほとんどいない。しかし、信長は時代が移り変わると共にその人物像も変化してきた、時代の映し鏡だった。 …

『中学卒業してもまた遊ぼうな』 彼の真摯な言葉は、この世に放たれた時点で杞憂を孕んでいたのかもしれない。 これは、筆者の常陸乃が経験した、 ちょっとだけゾッとした話である。

第33回新見南吉童話賞に応募して、見事予選落ちした作品です。ひらがなの単語などを漢字に還元し、大人の方にも読みやすいように書き直してあります。レジーさんのモデルはイギリス人のレジ…

時は平安。 光と闇の世界に、陰陽師の弟子である 一人の娘がいた。名前は楠葉。 修行を兼ねて、姫君達の占いや、相談事 などを受けていた。 ある日、とある貴族の姫君に占いを 頼…

乳がんだと思わせたまま、昭和、平成、そして令和の３時代を図々しく生き抜いている祖母の話です。