概要
十代の中学生に好きになった男女の、十年毎のすれ違い人生を描く。そして
四方晴彦は両親の離婚により、母方の実家への引っ越し、東京私立の中高一貫校から田舎の公立中学校に転校した。同じクラスの学年一番の学力を誇る、どこか暗い陰のある路花という女生徒と、親しくなる。路花には顔に大きな痣があり、このことで嫌な思いをしてきたことから、学校内ではいつも一人でいた。転校二日目の早朝。散歩に出た晴彦は、家計を助けるために自転車で新聞配達をする路花に偶然出会う。それがきっかけとなり、二人は淡い恋を育んでいく。けれど、ある出来事により夏休み前に、路花が東京に転校をしてしまう。その後の二人の十年毎のすれ違う人生を描く。そして、五十代になった時、二人は再会をする。
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